コラム

【信号機は全国に何基ある?】最も多いのは「東京都」の1万6千基、2位は「愛知県」意外な3位は……

国内の信号機交差点は20万7421!! 最も多いのは東京都の1万6002基

警察庁が公開する『都道府県別交通信号機等ストック数』によると、日本には令和3年度末現在、20万7421もの信号機交差点があります。

信号機の密度は世界最高レベルにあり、都会を走っていれば信号機で停まらない日はないほどたくさんあります。ちなみに日本で信号機が一番多いのは東京都で、1万6002基。2位が愛知県で1万3171基、3位が私の地元、北海道で1万2956基です。

人口が一位で大都会である東京都は数多くの交差点があり、都心はたくさんの車でごった返していて、信号機の数が1位であることは何も違和感がありません。狭い面積の中に大量の信号機が設置されています。

それに次ぐ愛知県も人口は全国4位で大都会名古屋市を抱え、また日本有数の車社会であることからも信号機が多いことは必然と言えそうです。3位の北海道については、信号機等なく、延々と田園地帯が続くイメージがあるかもしれない北海道に信号機が多いというのはやや意外かもしれません。

実際、北海道の国道等を長距離走っていると数十km信号機がないなんてことはざらで、幹線道路として機能している国道同士の交差点でも信号機がないというところもあります。北海道の場合、広大な面積に分散して信号機があるというよりは、大都会である札幌市をはじめ、旭川・函館・帯広・苫小牧・釧路等の主要都市に集中して設置され、その他の多くの地域にはわずかにしか設置されていないといったように大きく数に偏りがあります。

ちなみに自分が現在住む江差町には20カ所、自分が頻繁に仕事の出張で行く奥尻町にはたった4カ所しかありません。

信号機等なく、延々と田園地帯が続くイメージがあるかもしれない北海道ですが信号機の設置数は全国3位。
LEDを採用した結果、薄型化が実現した北海道札幌市の信号機。さらに点灯面への雪の付着防止として、傾斜を付けて設置されています。

最も信号機の少ない県は「鳥取県」で1303基

今度は信号機の少ない県を見ていくと、最下位(47位)は鳥取県で1303基、46位は島根県で1424基と山陰地方の2県が2トップで、45位は高知県の1507基、44位は徳島県の1550基と四国の県が続きます。

こちらは特に意外性はなく、人口が少なく大都市を抱えていない県が並んでいる印象です。

LED式の信号機の割合も地方によってばらつきが……

上記の都道府県別交通信号機等ストック数にはLED式の信号機の割合も記載されておりまして、それに寄ると全国の車両用信号機の68.9%、歩行者用信号機の63.9%がLED式の信号機となっており、この割合については都道府県によってバラつきがかなりあります。

東京都は車両用・歩行者用共に驚異の100%となっており、都内で見かける公道の信号機は全てLED式であることになります。

その一方、私の地元である北海道はLED信号機の割合が車両用は33.2%、歩行者用が31.1%と共に全国で最下位意となっており、まだまだ旧来の電球式信号機が多く、LED式の信号機の普及は他の都府県に比べると著しく遅れています。

理由としてはもちろん予算の都合もあるかとは思いますが、LED信号機は熱をほとんど発生せず、旧来の電球式では電球の熱により解けていた雪が、LED信号機では熱が上がらない灯火の部分に付着してしまい、視認性が大きく低下してしまうため、他の都府県よりもLED信号機の導入が非常に遅かったことが理由に挙げられます(現在信号機メーカーはLED信号機しか製造していないため、更新する際は必ずLED信号機となります)。

新設よりも撤去の数が多く、減りつつある信号機

信号機マニア視点から少し書くと、信号機が多いから珍しい信号機が多いかと言われればそうでもなく、逆にLED信号機への更新が進んでいない県のほうが信号機マニア的には魅力的なヴィンテージな信号機やユニークな信号機が残っていたりもしますし、かといってLED信号機への更新が進んでいなくても、新しめの信号機が多くまだ更新の段階にたまたま来ていないからLED信号機の数が少ないなんて場合もあります。

ただ近年はLED信号機の小型化・低コスト化も図られ、ますます全国的にLED信号機への更新スピードは加速していくと思われます。

最近は交通量や通行者の減少した信号機交差点を中心に信号機自体の撤去も進んでいます。

また路地や農村地帯の十字路で以前見かけることができた、赤と黄の1灯式がそれぞれ点滅する信号機も設置意義が小さいということで撤去が進み、珍しくなりつつあります。

ラウンドアバウト(編集部注:丸い形状をした交差点のことで、信号機がないことが大きな特徴。環状交差点とも呼ぶ)の導入などもあって、今後も信号機の数は新設よりも撤去が多くなり、将来的には信号機の数は減少の一途を辿ることが推測されますが、信号機マニアとしてはいささか寂しい気持ちも携えながら、必要な信号機は残し、ラウンドアバウトや止まれ標識や横断歩道でかまわない場所は移行しというように適材適所で対応して頂きたいと願っております。

北海道枝幸郡枝幸町→点滅式の信号機を廃止し止まれ標識が設置された交差点。
北海道檜山郡上ノ国町→信号機を廃止してラウンドアバウトになった交差点。
ラウンドアバウトを上空から見ると……。写真は長野県の飯田市東和町にあるラウンドアバウト。(写真:飯田市)
一般的なラウンドアバウトの仕組み。※一部のラウンドアバウトでは異なる可能性がある。(図:須坂市)

レポート/写真●丹羽拳士朗 一部写真/飯田市・須坂市 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実

著者プロフィール

●信号機マニアの丹羽拳士朗です。4歳の頃から信号機に興味を持ち、大学入学後の2014年からは積極的に全国各地に信号機撮影に出かけ、2017年に全都道府県を制覇しました。今まででLCC等を駆使し、宿泊はネットカフェ・夜行バスで済ませながら、居住している北海道の外へ116回信号機撮影に出かけ、全国の792市の6割程度に訪問しています。

現在はホームページ「Let’s enjoy signal!!」やtwitter(@LED60590495)で珍しい信号機などを発信しています。好きな信号機はヴィンテージものの信号機や赤黄赤、黄黄赤などの変わった配列の信号機等です。好きな食べ物はラーメン、パスタなどの麺類ですが、信号機優先のため旅行の際も食事は蔑ろになりがちでネットカフェでカップ麺をすすることも。

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