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700億件を超える商品売買データとAI技術により、商品の時価を可視化するサービスを提供する「オークファングループ」が、2020〜2022年のネットショッピング・オークション市場における、クルマ・バイクの取引推移の調査結果を公開しました。
クルマの落札相場は2年間で約12万円高騰
調査によると、クルマは2020年10月〜2022年10月の間で平均落札額が約12万円高騰。一方で取引数は同じ2年間で約21%減少したことから、需要に対し供給が追い付かなかったことが、価格高騰の原因と考えられます。

バイクの取引件数、2年前に比べ倍増
バイクはクルマと異なり、取引数こそ2年連続右肩下がりにならなかったものの、平均落札価格は19万円から25万円へ、約6万円も高騰。2020年と比較すると26%の増となりました。さらに2022年10月の取引数は2020年同月と比べると2倍以上になっており、コロナ禍にあって、趣味としても日常の移動用ツールとしても、ソーシャルディスタンスを保てるバイクの人気が高まったことが分かります。

コロナ禍、円安……乗り物の価格は様々な世情に左右される
また、2021年には新型コロナウイルスの影響が深刻化し、海運業のコンテナ不足や半導体不足、工場の稼働時間短縮などによって新車が品薄状態となり、一時的に「発売日を過ぎているのに店頭に置いていない」「納車1年待ちはあたりまえ」といった状況が生まれたことも、新車の納車を待ちきれないユーザーによる中古車取引件数の増加を後押ししたものと考えられます。
これらの価格高騰は円安の影響も受けており、海外のネットショッピング・オークションユーザーが日本円基準で販売されている車両を割安で購入できることから、クルマやバイクの価格を押し上げたとも考えられます。

まとめ●モーサイ編集部・中牟田 写真/データ●オークファン