コラム

「麻績」「巨椋」「南風原北」読める? 全国の“難読”インターチェンジ名5選

高速道路をツーリング中、ナビ画面や案内板に表示されたインターチェンジの名前を見て「えッ、なんて読むの!?」となったことはありませんか? インカムで同行者に「次の〇〇で降りよう」と伝えたいのに、読み方が分からなければ共有のしようもありません。

「世界でも最も難しい言語のひとつ」だといわれる日本語には、常用外漢字、キラキラネーム、ちょっとひねった商品名など「難読」がつきものです。中でも地名には一筋縄では語れない様々な成り立ちがあり、さらに歴史のなかで訛り、形を変え、漢字をあてられ……そうこうするうちに「知らなきゃほとんど読めない」ような難読となってしまうケースも多く見られます。

高速道路上のインターチェンジなどは、基本的に近隣の地名をとって名付けられますから、「難読地名」の多さに比例して「難読インターチェンジ名」も多くなるというわけです。

この記事では日本全国の「難読」インターチェンジ名を5つ紹介します。
みなさんはいくつ読めますか?

京滋バイパス「巨椋」

京都府宇治市にある京滋バイパス上のインターチェンジ「巨椋」。読み方は「おぐら」です。1988年の京滋バイパス開通から、長らく終点ICとして親しまれてきましたが、2003年8月10日に大山崎JCT〜久御山JCTが開通したことで、終点ではなくなりました。

ちなみにこのインターチェンジは、瀬田東方面の出入口のみで、大山崎方面へは京滋バイパスの一般部を利用して久御山ICを利用することになる所謂「ハーフインターチェンジ」です。

名前の由来は、かつて京都市の南にあったという「巨椋池」(同じ読み方で小倉池とも表記される)だと言われています。この「巨椋池」は現在の京都市伏見区・宇治市・久御山町の3市町にまたがる非常に大きなものでしたが、豊臣秀吉による伏見城の建立などで縮小した後、昭和初期の干拓事業によって完全に消滅し、農地に転用されたのだとか。

また、この「巨椋池」を由来とする苗字「巨椋」(おぐら)も存在します。

長野自動車道「麻績」

長野県東筑摩郡麻績村にある長野自動車道上のインターチェンジ「麻績」。読み方は「おみ」です。

「麻績(おみ)」というのはそもそも「麻を細く裂いてより合わせ、麻糸をつくる」作業、またはその作業者のことで、麻を作ることができるような豊かな場所である……ということに由来する地名なのだそう。

那覇空港自動車道上「南風原北」

沖縄県島尻郡南風原町宮平にある那覇空港自動車道上のインターチェンジ「南風原北」。読み方は「はえばるきた」です。

那覇市のすぐとなりにある「南風原町」は、2022年現在、沖縄県で唯一海に面してない市町村です。かつては「コザ市」や「東風平(こちんだ)町」も内陸の町でしたが、合併により海に面することになりました。

「南風原町」は琉球王朝時代に琉球王府の所有地で、王朝首里から見て南側に位置していたことから、南風が吹く土地として名づけられたそうです。

東名高速道路「音羽蒲郡」

愛知県豊川市長沢町にある東名高速道路のインターチェンジ「音羽蒲郡」。読み方は「おとわがまごり」です。

落ち着いて読めば読めそうなのですが、文字数が長い上に画数も多く、走行中の一瞬で正しく認識するのは大変そうです。また、「がまごおり」の読み方を知っていても「音羽」を「おとは」「おとば」と読んでしまい、ニアピン賞となってしまう人も。

気になる名前の由来ですが、音羽は「音羽蒲郡IC」の所在地が開通当時「宝飯郡音羽町」という名前だったこと(2008年1月15日、豊川市に編入したため消滅)、蒲郡は接続される音羽蒲郡道路の終点「蒲郡市」から、それぞれ取って命名されたと思われます。

そもそも「蒲郡」という地名は、現在の蒲郡市の中心部にあたる、かつての「蒲形村」と「西之郡村」から一文字ずつ取って命名された合成地名であると言われており、そこにさらに「音羽」が追加されて、複雑さを増しています。

道央自動車道「国縫」

北海道山越郡長万部町字国縫にある道央自動車道のインターチェンジ「国縫」。読み方は「くんぬい」です。

これまで紹介した4つのインターチェンジ名に比べると、字面はシンプルに思えますが「くにぬい」「こくほう」……と様々な読み方が考えられてしまうため、逆に難しい結果に。

地名の由来は諸説あるものの、アイヌ語の「クンネ・ナイ」(黒い川)、「クンヌイ」(黒い野火)などが元になっているという説が有力です。

北海道庁の公式ウェブサイトによると、北海道の市町村名のうち、約8割がアイヌ語に由来すると言われており、「忍路(おしょろ)」「占冠(しむかっぷ)」「馬主来(ぱしくる)」など、「難読地名」の宝庫となっています。

まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実

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