第16回目は、前回とは違う卒業検定のコースを走るお話です。
卒業検定で走るコースは2つあり、1つは前回の教習で学習済みです。なので、今回はもう一方のコースを先生の後ろを走りながら覚えることに。ちょっとドキドキです。
初めて走るコースなので、置いていかれないように先生の後ろをついていくのに一所懸命で、いつも自分がどれくらいの速度で走っていて、今どれくらいの速度が出ているかなんて考えている余裕はありませんでした。
そんな状態だったもんだから、クランクやS字に入るときの速度がいつもより結構早くなってしまっていたんですよね。
「この速度で入ったら曲がり切れなくない!?」とクランクに入る手前で気づき、テンパる私。慌ててなぜかアクセルをぐいっと開けてしまいました。
幸い、クラッチレバーも同時に握り込んでいたため「ぶおおおん!」と盛大にエンジンを吹かすだけで済みました。いや~、よかった……。
急に背後でエンジンを吹かす音が聞こえてくるから、先生もきっとびっくりしたことでしょう。「自分のペースでいいからねえ」とアドバイスをいただきました。ごもっともです。
何はともあれ、無事コースを完走。どこかに突っ込んでしまうなどの事故が起きなくてよかったです。
半クラッチの大切さが身に染みた1日でした。
マンガ&レポート●イシクラユカ
大学卒業後、アシスタントとして働きながら、自身もフリーのイラストレーターとして活動。アシスタント先の先生がバイク乗りで、タンデムさせてもらったことをきっかけに「バイク乗りになりたい!」と夢見るようになった。