8の字と難関ともいわれる一本橋に挑戦するお話です。
前回までは、半クラッチの位置がどのあたりか感覚を掴む練習をしたり、外周を周ってみたり、まずはバイクの操作や運転に慣れることを重視してきました。
今回は8の字や一本橋などをやってみるということで、気持ち的には「初めての本格的な運転!」と意気込みも十分。
クルマの免許を取るときにもよく言われていたのですが、目線をどこを向けるかってすごく大事なんですね。8 の字では、目線はすぐ近くではなく、曲がりたい方向のちょっと先を見るように、一本橋では目線を下にするのではなく前に向けるよう教わりました。
……8の字はそこまで苦戦することなくできたのですが、一本橋はとにかく怖かったです。「橋」っていうから、ほんとに橋くらいの太さがあるところを渡るのかと思ったら! なにあの細さ!! 最初に段差を乗り越えなきゃいけないのも怖い!! 途中で落ちたらと思うとさらに怖い!!
……といった感じで、1回目の一本橋では、橋に乗ることすらできずに恐怖心で止まってしまいました。
そのあとも何回か挑戦して、落ちることなく一本橋を渡り切れるようにはなりました。といっても、クラッチの操作は何もせず、1速でひたすら落ちないことに意識しながら渡っていただけなのですが……。それでも私の中では「途中で落ちずに渡りきる」という経験はちょっとだけ、自信につながりました。
いずれ400ccでできるようにならなきゃいけないわけですが、それでも今回、「一回も一本橋を渡り切れなかった!」という事態は避けられてよかったです。
次回の教習も頑張っていきます!!
マンガと文:イシクラユカ
大学卒業後、アシスタントとして働きながら、自身もフリーのイラストレーターとして活動。アシスタント先の先生がバイク乗りで、タンデムさせてもらったことをきっかけに「バイク乗りになりたい!」と夢見るようになった。