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早いもので、原稿を書いている今はもう夏も終わりです。前回のお話で、前輪の塗装とリフレッシュを終えたZZRですが、今回は後輪の塗装や周辺の部品のお手入れ作業です。これが済めば、我がZZR600の主だった部分のリフレッシュは、ひと区切りというところまで来ました。
後輪外しついでに、周辺部品もチェック
実際の後輪の作業は、まだ寒~い時期に行っていたため、外気温の影響もあってベアリングの入れ替えなどで若干苦心しました。この辺は、夏場と勝手が違う点でした。ただし、外した後に車体の保持で不安定になる前輪と比べ、後輪はツーリングモデルならではの装備、センタースタンドのお陰で車体が安定していて助かりました。
塗装前の後輪の作業も前輪とほぼ同じですが、後輪は元々バランサーの数量が多い(ホイールの質量の偏差が多い)ため、気休め程度に表面を軽く削ってみたりしました。後付けで張るウエイトを少なく(偏差を少なく)する狙いでしたが、結局そう変化はなかったみたい。バランサーを帳消しにする程の削りは、そう簡単じゃなさそうです。
そんなホイール塗装自体の下地準備に取り掛かっている合間には、アクスルシャフトやチェーン引きの金具、それにブレーキ周りの状態も確認。アクスルシャフトは表面が荒れていたので軽く磨きをかけ、チェーン引きのガイド金具とか、気になるネジ類もまとめて表面処理の再加工として、ユニクロめっきを依頼することにしました。
チェーン引きの金具は、コスト的に処理を省いたのか軽度のバリもあったので、スイングアームの引っ掻き傷低減のためにエッジを研磨処理。そして減り気味な後輪ディスクローターも、端に近い出っ張り気味な部分をポリッシャーで少し削り、キャリパーの取り付けなどをしやすいように修正しておきました。本来であれば新品のローターが望ましいんですが、パッドとの接触面が取り敢えず平均的であればよしとしましょう。






ベアリング打ち替えで、我が指を打つ(油汗)
そしてメインのホイール塗装は、前輪で上手くいった点と失敗気味だった点を踏まえて、滞りなく終えることが出来ました。
ただし、後輪でやらかしたのは、ベアリングの打ち込みを夜間作業でやっていた際、目測を誤って左手の親指先をブチっと叩いてしまったこと。一人で勝手に流血騒ぎに見舞われましたが、いや~痛かった。
前輪のベアリング交換の際にも、温度差による金属パーツの膨張/収縮を利用して楽にベアリング打ち込みをするはずが……しなかったのを後悔していたのに、後輪の入れ替えでその経験を活かせなかったのがお粗末です。指先の傷の治癒に数日かかったし、撮影の仕事の時も痛んで辛かったなぁ。
そして、各部をメッキ処理に出して作業が中断している合間に、リヤのディスクブレーキ周りもリフレッシュ。磨き処理をしたキャリパーサポートの内側部分をブラックに塗装しました。純正部品の素っ気ない仕上げから、ささやかな化粧直しでツヤツヤに。またしばらくして、ユニクロめっきし直されたアクスルシャフトやチェーン引きのガイド類も仕上がってきました。
後輪周辺の下回りがきれいになると、いかにも”手入れされてる感”が出ていい気分です。さらには、チェーンも掃除&潤滑した後で念入りに拭き取りしてピカピカです。当初と比べて、だいぶいい感じになりました。





ZZRこそ、我が「上がりバイク」なのだ
さて、ここらでZZRのリフレッシュ作業も大所が済み、ひと区切りということで、ドリーム商會の手による純正色タンクを装着して、全体を鑑賞してみます。
色褪せて鮮やかさのなくなった元の赤ホイールから、ゴールドになった前後ホイールで、心持ち軽快感が出た気がします。ただ、ちょっと雰囲気を引き締める色味として、黒の刺し色が欲しいかな? それと操縦席、もといシートに跨ってみて反射が気になっていた社外のブレーキマスターシリンダー・リザーバータンクのカバーは、是非対策しておきたいところ。
最終段階では、そうした引き締めて見せたい部分など、プロの手も頼って、長い期間維持出来る仕上げにしたいなぁと思っています。そんなわけで、今後もきっといじり作業は続きますが、これまでのノーマル基準の改良と細かい改良から、視覚的部分の手直しまでが終われば、まずは目的達成と言えましょう。
実際に走らせてみても、本当に調子が良くなったし、手に入れた当初とは別物のようです。程々の重さと十分なスピード、空力に優れた車体の快適性がいい感じで馴染みます。
近年のバイクは非常に良く出来ているし、スーパースポーツのカテゴリーでは、アクセルを開ければ別次元の速さを持った車種もたくさんあります。ですが、我が身の実年齢に合うかというと、もうそんな過激なスペックを求める気分にはならないんです。
そして現在のハイパーマシンに限った話ではないですが、高齢者ライダーの事故のニュースを見たり、周辺を走る四輪車のよそ見運転などのいい加減な運転を観察していると、防衛運転も必須です。
そんな今、還暦を過ぎて思うのは、多分このZZR600が自分の所有する最後の重量車になるかも(?)という意識。オフ用など、別ジャンルの「控え選手」にはKLX125もあるし、「上がりバイク」の配置は現状納得のいく状況です。
ともあれ、どんなバイクに乗っている方も、「プリウスミサイル」みたいな誤発進&加速とか、不意な危機にはお気を付け下さい。しかも、昔よりもながらスマホなどの弊害もあって危ないご時世ですからね。無事に、楽しく走り続けましょう。



レポート&写真●小見哲彦 まとめ●モーサイ編集部
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