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バイクにとって嬉しいシーズンを迎えると、やっぱりアクセルも元気よく開けたくなるもの。そんな時はアクティブで、ダンサブルなサウンドが心地いいでしょう。ベースのキックが程よい鼓動を刻んでくれるなど、ビートの効いた曲とバイクの相性はバッチリ。なお、各曲ともスポティファイへのリンク、そして「モーサイJukebox」としてプレイリストもアップしていますので、ぜひご活用ください!
1.Ca plane pour moi/Plastic Bertrand
じつにノリのいいポップロックですが、実は1977年リリースという相当なオールドナンバー。世界中でメガヒットとなった結果、ワールドツアーでは日本でも公演したとか。いろいろいわくありげなアーティストですが、とにかく聞いてるだけでアガってくるリズムとテンポが元気なバイカーにピッタリでしょう。フランス語によるラップなテイストもレアな響きでウキウキしてきます。
2.Real Wild Child/Iggy Pop
キング・オブ・パンク、イギー・ポップの7枚目のアルバムからセレクト。パンクというわりにロックな風味があるのは、この曲が50年代のポップをカバーしたものだからかもしれません。それでも、パワフルなイギーに負けじと走るホーンセクションやドラムラインはまさにスピード感あふれるもの。とはいえ、どういうわけかワールドワイドはおろか、イギリスのチャートにもランキングされなかったという不思議な一曲です。
3.Gladion/Neku
NekuはYouTubeから数々のエレクトロをリリースしているアーティストで、こちらはご存じポケモン「太陽と月」の人気キャラ、グラディオンをオマージュした一曲。打ち込み系のエレクトロミュージックにありがちな冷めた響きを感じさせず、疾走感あふれる音にはポケモンファンならずとも胸アツなニュアンス! とかくアニメやゲーム系ミュージックは一般から敬遠されがちですが、こんないい曲も少なくないのです。
4.Voracity(OverroadⅢ)/Kuraiinu
Kuraiinu(暗い犬)もまたnekuと同じくYouTubeを中心にさまざまなリミックス作品をリリースしているアーティストで、メタルなテイストからモリモリなEDMテイストまでいい曲がたくさん! 今回は人気アニメ「オーバーロードⅢ」のOPをアレンジした曲で、ハードメタルなテイストが加速するバイクに似通っているかとセレクト。元はアクションゲームですから、抜群の躍動感にも納得です。
5.もっとちょうだい/CLUB ROMEO
2020年、惜しくも閉店してしまった歌舞伎町のホストクラブ「CLUB ROMEO」は、実は数々の楽曲をリリースしている隠れた人気アーティストです。いずれも、ホストクラブらしくシャンパンコールや、バースデーコールといった水商売ソング(笑)ですが、とにかく誰もが引き込まれる明るさやノリの良さには驚かされます。これぞ、ホストのテクニック! アクセルを捻りながらも、半笑いが浮かぶこと請け合いですよ。
6.Scream!!(DJ KEN-BOW mix)/DJ HiBiKi
国内のクラブシーンをけん引し続けているDJ HiBiKiとDJ KEN-BOWのツートップ。彼らの出世作でもあるこの曲は、世界的なEDMブームの中でもひときわ輝いたヒットチューンで、国内DJの大半がドロップした経験があるのではないでしょうか。バリバリのEDMでありながら、耳に聞こえのいいリズムやクセになりそうなリフレイン、加えて強烈なキックが連続し、走りながら聞いていると思わずヘルメットの中で叫んでしまいそう。
7.Electronic Circus Weapon/Dada Life
こちらもEDMシーンで大きな功績を打ち立てたアーティストですが、共通しているのはメロディラインをしっかり構築し、PC打ち込みの冷たさ、ドライな風味を上手に消しているところ。それゆえ、クラブの大音響でなくとも心を揺さぶり、気持ちをアゲてくれるのではないでしょうか。ヘルメットの中で物足りなくなったら、もちろんクラブへGO! 身も心もアクティブにしてくれる、元気な一曲です。
8.FUN FUN FUN/Turbotronic
テクノハウスからスタートして、うまくEDMハウスの波に乗ったのがこちらのターボトロニック。女性ボーカルと低音ボーカルを巧みにミックスしつつ、EDMらしからぬポップなメロディが彼らの持ち味。それでいて強力なキックライン、覚えやすいフレーズなど「ながら」聞きでも印象に残ってくれるサウンド。バイクでも、クルマでも、ワインディングシーンで流れきてほしい感じ。
9.Speed Trials on Acid(feat.Dan Diamond)/Carl cox,Fat Boy Slim,LF System
アトラクティブで、どこかコミカルな曲が多いファットボーイスリムですが、こちらは正統ハウスミュージックを構築したかのような真面目なリズムライン。それでも、ファットらしくノリのいいテンポ、わちゃわちゃしたシンセなど思わず体が動いてしまいます。こんな曲なら、単調な高速道路だって気分よく走れそうではありませんか。
10.Day by day/The Jazzinvaders
やみくもにアクセルを捻るだけでなく、ちょっと大人っぽく走るときには、こちらのジャズインヴェーダーズのようなサウンドがマッチしそう。オランダのジャズカルテットで、今や世界中で人気のグループです。こちらはラテンビートを取り入れたナンバーで、淡々とビートを刻みながら、どこか熱い芯が通っている雰囲気が「冷静でいて、チョッ速」といったニュアンス。やっぱり、いいジャズはバイクにピッタリですね!
今回のセレクトを「モーサイJukebox Ep.8」としてプレイリストにしてあります。下記リンクからぜひチェケラ!
まとめ●石橋 寛 写真●BMW 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実