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数々のグローバルカンパニーが拠点を構える静岡県浜松市。
中でもバイクや自動車を始めとする輸送用機械器具産業が盛んで、日本国内の本格的なバイク生産は、ホンダの創業者 本田宗一郎が無線機用小型発動機を改造し、自転車に搭載したことから浜松市で始まりました。
また、スズキ二輪も本社を構えており、浜松市はまさに「バイクの聖地」と言えるでしょう。バイク以外では、例えば船外機の大手メーカーの工場や研究拠点も集中しており、浜松市、湖西市にまたがる浜名湖湖畔エリアで開発された船外機は、世界シェアの半分以上を占めています。
そんな浜松市周辺には、メカ好きが時間を忘れて見入ってしまうような「乗り物系」の博物館や資料館が多くあります。この記事では、その中から4施設を紹介します。
ここに紹介する展示内容は取材当時のものです。訪問の際には各施設の公式ウェブサイトなどで最新の情報を確認することをお薦めします。
「本田宗一郎ものづくり伝承館」創業者の精神に触れる
かつて二俣町役場であり、後に国に登録有形文化財に指定された建物を使用した資料館です。ホンダの創業者・本田宗一郎氏の偉業を紹介するとともに、その人となりやバイタリティあふれるものづくりの精神を紹介するための施設となっています。懐かしいバイクや資料のほか、本田宗一郎氏の名言などもエピソードと共に展示されています。
展示されている車両は定期的に入れ替わるようになっているので、何度訪れても飽きることがないのも魅力です。
また、併設されたショップでは、本田宗一郎氏に関する書籍が購入できる他、ここでしか買えないオリジナルのグッズも販売されています。
本田宗一郎ものづくり伝承館 営業情報
住所●静岡県浜松市天竜区二俣町1112
電話●053-477-4664
開館時間●10時〜16時、月火定休
入場料●無料
「ヤマハコミュニケーションプラザ」歴史的モデルからロッシの偉業まで
懐かしいモデルから、三輪バイク・LMW(Leaning Multi Wheel)などをはじめとする最近のモデルまでを一気に見学できる施設です。電動自転車やボートなどの展示も多く、四輪のコーナーにはヤマハがそのエンジン開発生産に携わったとされる懐かしいトヨタ2000GTの姿も。展示生産スペースには、実際にバイクにまたがってシュミレーションを楽しめる施設もあります。
「ヤマハコミュニケーションプラザ」 営業情報
住所●静岡県磐田市新貝2500
電話●0538-33-2520
開館時間●ヤマハ発動機本社の稼働日に準じて開館、基本的に9時もしくは10時〜17時までで土日は不定休
入場料●無料
「スズキ歴史館」歴代バイクに加えクルマも展示
古いバイクから新しい製品まで、3階建ての大きな建物にバイクやクルマや創業時の織り機などが盛り沢山に展示されている施設です。四輪の生産ラインを体験できるコーナーや宇宙からダイレクトに地球を眺められるアースビジョンなど、興味深い体験施設もいっぱい。飛行シュミレーターなども設置されていて人気を集めています。スズキの人気四輪SUV「クロスビー」のミニカーが出てくるカプセルトイもあるので、館内を探してみましょう。
なお、スズキ歴史館は2022年6月現在、来館予約が必須となっているので注意が必要です。
「スズキ歴史館」 営業情報
住所●静岡県浜松市南区増楽町1301
電話●053-440-2020
開館時間●9時〜16時30分、月曜定休のほか年末年始や夏季休暇中は休館
※要予約
入場料●無料
「エアパーク 航空自衛隊 浜松広報館」空を守る自衛隊機が大集合
F86セイバーのブルーインパルス仕様が出迎えてくれる大型施設です。
航空自衛隊で使用していた機体などを展示しています。屋外にはミサイルや大型機が、館内にはF4EファントムやF104などといったジェット戦闘機に交じり、零戦なども展示されています。
また、本格的な操縦体験のできるシュミレーターや、ここでしか入手できない品々を販売する売店など、乗り物好きには見逃せない施設となっています。
「エアパーク 航空自衛隊 浜松広報館」営業情報
住所●静岡県浜松市西区西山町無番地
電話●053-472-1121
開館時間●9時〜16時、月曜、毎月の最終火曜定休、そのほか臨時休館あり
入場料●無料
まとめ●モーサイ編集部 写真●平島 格
※この記事は『モーターサイクリスト』2022年4月号に掲載の内容を再構成して掲載しています。