バイクライフ

『トップガン マーヴェリック』試写レポート! 2022年5月27日 、36年を経てトム・クルーズが空に還ってくる!!  

今度は教官として、トップガンにカムバック


トム・クルーズはリアルで59歳。『トップガン マーヴェリック』での役どころも、ライバルと競い成長していく青春物語であった前作とは違う。今回はいぶし銀の教官だ(やんちゃな性格と行動は昔のままだがっ!)。新人訓練生の個性はいろいろで対応が難しい。メンバー中には、かつての訓練で命を落としてしまった相棒グースの息子もいて、反目する。どのように飛び、戦うことの厳しさを伝えていくのか……。

落ち着いた大人の恋もちょっぴり。

キャストでは、前作でのライバル「アイスマン」(ヴァル・キルマー)が今回も登場。ほか、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリスらが豪華共演者として名を連ねる。監督はジョセフ・コシンスキー。

基本的には世代を問わず楽しめる設定になっているが、前作を、公開されたバブル期に観たという人がメインターゲットだろう。懐かしいバイク、小物、曲、戦闘機などがバランスよくちりばめられていて、たまらない。また、仕事へのこだわりと周囲の摩擦、後がないところでやり続ける覚悟、大きな作戦成功でやっと得られる小さな幸せなど、同年代の共感を得やすい設定、演技となっている。

Tom Cruise plays Capt. Pete “Maverick” Mitchell in Top Gun: Maverick from Paramount Pictures, Skydance and Jerry Bruckheimer Films.

戦闘機は前作のF-14(トム・キャット)からF/A-18E/F(スーパーホーネット)に変更された

速さが正義!なバイク乗りなら、みんな大好き!な戦闘機!……今回の愛機はスーパーホーネットになった。年代的にも実際に米軍で採用されているモデルに合わせてある。ちなみにスーパーホーネットは「E」タイプが単座で、「F」タイプが複座。劇中で使っているのは「F」タイプ。
『トップガン』シリーズ中、戦闘機によるスカイアクションは重要な魅せる要素であり、今回も期待を裏切らない。訓練や編隊飛行時の機体接近や、ドッグファイト時に後ろの位置を取り返す失速技のコブラほか、アクロバティックな機動にハラハラ。アフターバーナー付きターボファンエンジンF414の轟音にドキドキ。

Tom Cruise plays Capt. Pete “Maverick” Mitchell in Top Gun: Maverick from Paramount Pictures, Skydance and Jerry Bruckheimer Films.

CGに頼らず飛行中の高Gで顔をゆがませる!こだわりの撮影


同じくトム・クルーズが主演する『ミッション:インポッシブル』の監督クリストファー・マッカリーが、本作では脚本に加わっているので、トム・クルーズの演技を生かすアクションということでは完璧だ。
「飛行シーンはすべて本物」とトム・クルーズ自身が語るとおり、リアルなスカイアクションを魅力としている。CGを活用しない、戦闘機で飛行中の高G(重力加速度)の下で撮影するなど、現代の映画において極めて挑戦的な撮影となっている。
F14の推力は6万2300Nm(アフターバーナー使用時は9万8000Nm)。……となれば血液も、脳みそも、顔の皮も、何だって後ろとか下とか、寄っちゃう! 過激な撮影現場がそのまま映像になっているのだ。

バイクはNinja H2R

前作では当時の最速モデルであるカワサキ GPZ900Rを乗りまわしていたが、今作ではNinja H2R(カワサキのクローズドコース専用モデルで、メーカー希望小売価格は605万円)となる。スーパーチャージャー付きで、ラムエア加圧も用いる、まさに昔から過給システムにこだわった飛行機乗りが好みそうなエンジンといえよう。また暴力的な加速で戦闘機とともに滑走路を走るシーンが観られる!

■Ninja H2シリーズの初登場は2015年。エンジンは水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブの総排気量998ccで、遠心式のスーパーチャージャーを搭載するのが特徴。『トップガンマーヴェリック』作中に登場するのは「H2R」(クローズドコース専用車)で、最新版では最高出力228kW(310ps)/1万4000rpm、ラムエア加圧時240kW(326ps)/1万4000rpm、最大トルク165Nm(16.8kgm)/1万1000rpmという驚異のスペック。なお現在は在庫限りの販売となる。

今度はG-1を買う?

80年代、旧作はミリタリーファッションの大ブームを巻き起こした。トム・クルーズの着るフライトジャケットG-1に憧れつつも、MA-1のレプリカ(低価格)でお茶を濁し、ヘインズの白Tシャツ、リーバイス501と組み合わせる若者の、何と多かったことか! あれから36年たち、懐を温めることができたファンは官給品のG-1までを狙えるようになったのか!? またミリタリーファッションの今以上の流行があるの!? マーヴェリックの着こなしにも注目だ。

■DATA
監督:ジョセフ・コシンスキー 
脚本:クリストファー・マッカリー 
製作:ジェリー・ブラッカイマー、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソン 
キャスト:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、ほか 
全米公開:2022年5月27日(金)
原題:Top Gun Maverick  
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト:https://topgunmovie.jp/
公式Twitter:@TopGunMovie.jp
公式Facebook:@TopGunMovie.jp
公式Instagram:@TopGunMovie.jp


旧作の『トップガン』を先に観ておくべき!!

ファンなら、旧作で今いちど気分を高揚させてから、新作マーヴェリックの鑑賞を!

■製品画像は『トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション』(Blu-ray)のもの。他にDVDも設定されている。内容は制作の舞台裏、関係者の音声解説、その他秘蔵映像を含んでいて、36年前に劇場で本編を観た人も新たな発見があって楽しめるようになっている。

Blu-ray:2075 円(税込)/DVD:1572 円(税込)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
http://www.nbcuni.co.jp/

※情報は2022年5月現在のもの

1986年に公開された伝説的名作。トム・クルーズの出世作でもある。主人公マーヴェリックは米海軍のエリートパイロット養成所「トップガン」で厳しい訓練を受けながら、ライバルとの友情を深め、美しい教官との恋に落ちる。そんな中、飛行トラブルに遭い親友を喪失。一時はトップガンを離れようとするマーヴェリックだが……失意を克服、立ち上がる! かっこいい海軍描写や戦闘機の刺激的な飛行を背景に紡がれる青春映画。GPZ900Rのライディングがステキ。サウンドも時代を代表するナンバーの連続だ。どの曲も懐かしい!

(C) 1986 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
TM, (R) & (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

■飛行場をバックに、GPZ900R上でたたずむマーベリック。当時の最速ビッグバイクが、気軽な日常の乗り物レベルで扱われていたのがイヤミなくカッコよかった。F-14との並走シーンは有名

(C) 1986 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
TM, (R) & (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

■教官であるチャーリー(ケリー・マクギリス)との恋の行方は? ほかに、楽しくかわいいキャラクターのメグ・ライアンも出演、注目を浴びていたっけ


「スクリーンX」での試写会で……大空に放り投げられたかのような感覚だった! 観るならココで

『トップガン マーヴェリック』の試写会はユナイテッド・シネマのスクリーンXにて行われた。スクリーンXは3面マルチプロジェクションシステムで、正面に加え左右両サイドにも映像が投影される。
270度の視界すべてが映像になるのだ。とくに景色が流れていくように動く場面では、自分が映像に溶け込むかのような一体感を得られる。この『トップガン マーヴェリック』のような、大空を飛行するような、広がりがある場面ではじつに効果的だ。まるでスーパーホーネットのコクピットにいるような感じ。手元に操縦桿があれば思いっきり引いていただろう。


どうだった?……試写会出口、前作からのファン(57歳・男性)に聞いた

「前作の時代、バブリーな世の中についていけず、でも何となく根拠のない自信はあって……というそんな自分には、主人公マーヴェリックの生き様に思い入れがある。今作でも、我を通して生きるということへのこだわり表現されていて、身につまされる。

バイクの登場は、GPZ900Rが先に出てきて、そこからNinja H2Rにつなげていくという、にくい設定。同様のことはストーリー内の人物設定にも言えて、かつてライバルであったアイスマンが柔和な表情になっていて、そんな変化も前作を知っていれば楽しめる。リメイク版ではなく、続編なのがいい。ただ、前作を知らなくても、また若い世代であっても、十分に楽しめるような仕様になっていて、それは素晴らしい。旧さと新しさがバランスよく作られている。

試写会がスクリーンXであったのもよかった。正面から横に流れて飛行していくスーパーホーネットなど、この映画のポテンシャルを引き上げる効果がある。画面に没入……いや空中戦に参加できる。

後半の旧いトム・キャットでのアクションは、懐かしいし、派手だし、新世代機を相手にしているし……鳥肌ものだった。60歳が近くても、新世代相手にガシガシやれるんだぜ!という、共感できるメッセージをトム・クルーズから受け取った」

まとめ●モーサイ編集部 取材協力●ガイエ
写真●パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション/NBCユニバーサル・エンターテイメント/カワサキ

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