バイクライフ

首都高初のハイウェイオアシスが埼玉県川口市に誕生、川口PA時代に比べ二輪駐車場は大幅拡大!

首都高川口線下りの川口PAがハイウェイオアシスに一新!

首都高速道路公団は、4月25日午前9時に「川口ハイウェイオアシス」をオープンさせた。レストランや売店などの商業施設のほか、雑木林や芝生広場などを含む「イイナパーク川口」が隣接した複合空間だ。

ハイウェイオアシスとは、高速道路のPA/SAのうち、民間企業や行政が運営する公園や施設などと隣接したもので、高速道路から下りることなくそのスペースを利用できるのが特徴だ。ネクスコ3社では全国23ヵ所にあり、公園、遊園地、温泉などを利用できる、休憩および観光スポットとして人気となっている。

首都高初となる川口ハイウェイオアシスは、従来の川口パーキングエリア(PA)をリニューアルしたもので、レストランや売店などを移設したうえで駐車場を拡大した施設だ。

「イイナパーク川口」を含め、4月25日に全体開園した川口ハイウェイオアシス。4月24日の開園記念式典では川口市の清水副市長らによりテープカットが行われた。

一般道からもアクセスできる公園施設「イイナパーク川口」も併設

川口ハイウェイオアシスは、埼玉県川口市が運営する「イイナパーク川口」と隣接し、徒歩で行き来できる複合施設になっていることも大きな特徴だ。イイナパーク川口には「里山の雑木林」、「里のせせらぎ」、「とんぼ池」といった自然豊かな公園と、「地域物産館」、「歴史自然資料館」、「フワフワドーム」、「遊具エリア」、「屋内遊び場 ASOBooN(アソブーン)」があり、休日のひとときを子ども連れで安心して楽しめる公園となっている。

イイナパーク川口は、広大な土地を生かした自然公園で、水場を中心として周辺に野鳥や昆虫が生息する落葉広葉樹の雑木林のほか、見晴らしのいい草地が広がっている。もともとは廃棄物最終処分場建設予定地だった土地を転用したもので、2012年に工事着手、2018年4月に施設の大部分が開園となり、2022年4月1日に駐車場を含むすべての施設が完成した。

イイナパーク川口には園内と園外を合わせて小型車332台、障害者用3台、大型車5台分の駐車場を備えている。こちらは一般道よりアクセス可能だ。

トランポリン状のドームの上で飛び跳ねられる「フワフワドーム」。3歳から小学生までが対象。

屋内遊び場「ASOBooN」

イイナパーク川口・屋内遊び場「ASOBooN」は、12歳までの子どもを対象とした遊具施設で、大人1名と子ども1名の1組の入場料は1500円。トランポリンのように弾むマットで走り回れるエアトラック、三輪車でコースを走れるブルーサーキット、曲がりくねったチューブを滑り降りるスカイ・ハイウェイのほか、乳幼児が遊べるオレンジ・ポンド、水砂あそびやブランコを楽しめる屋外施設イエロー・ヤードなどが揃っている。

三輪車でコースを走れる「ブルーサーキット」。乗れる三輪車も様々なタイプがある。

クルマの運転に必要な「ゆずりあい」の精神を学ぶ場というねらいもあるとか。

ジャングルジムとすべり台が合体したような「スカイ・ハイウェイ」。

川口PAから駐車スペースが2倍となった川口ハイウェイオアシス

首都高・川口線上りにある川口PA自体は1987年にオープンし、東北道から首都高・川口線を経由する高速道路利用者の休憩施設として年間100万台の利用があった。こちらも2012年より着工し、このたび川口ハイウェイオアシスとしてリニューアルされた。
従来の駐車場およびトイレは今後も継続利用されるが、レストランと売店は4月17日に営業を終了し、ハイウェイオアシスへその機能を移している。

川口ハイウェイオアシスには2軒のレストランとカフェ、地元川口や埼玉をはじめ、関東圏の名産品を販売する売店、駐車場、トイレ、喫煙所を備えている。レストランと駐車場は、従来の川口PAと比較して約2倍の面積と駐車台数へと拡張され、より便利に使いやすく生まれ変わった。

大幅に拡大された駐車場は既存と合わせ、普通車179台、障害者専用5台、大型車43台を確保。新規駐車場には10台分のバイク用駐車場も設けられており、屋根も備えているので雨天時の駐車、レインウエアの着用や荷物の整理で便利に使える。
また、駐車枠こそ10台分だが、スペースには余裕があるため実際には14〜15台のバイクを駐車できそうだ。なお、ハイウェイオアシス川口に給油所は設けられていないが、EV用急速充電器が1台設置されている。

新規駐車場の二輪駐車場。屋根付きで10台分のスペースがある。
川口PA時代からの二輪駐車場(3台分スペース)も残されている。

首都高から川口ハイウェイオアシスへ入るには、従来の川口PAと同様、東北道または外環道から川口JCTを経由するか、首都高・川口線の新井宿IC上りを利用する。川口料金所のすぐ先に連絡路があるので、左側の料金所を通過すると安全だ。
ここまでは従来の川口PA同様だが、パーキングエリア内の経路はまず新設された駐車場へと誘導され、そのまま進んでいくと従来の駐車場へと至る。
本線へ戻るには従来の駐車場内を経由して連絡路へ入る構造だ。また、従来の駐車場は主に大型車用駐車マスとなっているため、普通車やバイクは新規駐車場を利用するほうがいいだろう。

川口ハイウェイオアシスには、2軒の食事処がある。鋳物の町・川口で作られた羽釜で炊き上げた白米が自慢の和食レストラン「和楽」には、牛肉のハンバーグステーキ シャリアピンソース(1280円)、から揚げ定食(850円)、もつ煮込み定食(800円)、独特スパイシーカレー(700円)などのスタミナ系メニューを豊富に揃えている。ツーリング帰りのくたびれた身体にガッツリと栄養補給できる和食レストランだ。

ラーメン、うどん、そばの和麺を揃える「衎衎亭」では、野菜たっぷり味噌ラーメン(800円)、かき揚げ天ぷらそば(650円)、埼玉名物であるコシのある肉汁うどん(中:700円)を味わえる。どちらの食事処もリーズナブルな値段設定なので、気軽に立ち寄れるはずだ。

おしゃれなイタリアンカフェ「BOOM CAFE」には、猿田彦珈琲直送の焙煎豆から抽出したコーヒー(テイクアウト300円)をはじめ、ノンアルコールワイン(同450円)、フルーツスカッシュ(同250円)などのドリンクのほか、川口市で有名な豆腐店が監修したおからドーナツ(同100円)生乳ソフトクリーム(同380円)、季節のソフトクリーム(同400円)、コーヒー牛乳ソフトクリーム(同480円)などのスイーツも充実。
また、アマトリチャーナやボロネーゼなどのパスタ(店内850円)もあり、憩いのひとときをおしゃれに楽しめる。

駐車場とトイレは24時間利用可能だが、レストランと売店は7時〜21時、ASOBooNは10時〜17時(土日祝は18時まで。火曜定休)、イイナパーク川口は9時〜18時が営業時間となっている。利用する際は注意しよう。

バイクツーリングでの待ち合わせや休憩スポットとしての利用はもちろん、家族連れのドライブで訪れるにも最適だ。上手に利用して旅のおもしろさの幅を広げよう。

BOOM CAFE隣のスペースでは千葉県や神奈川県など関東圏の特産品や新鮮野菜も販売、ツーリングやドライブ帰りのお土産を購入するにも最適だ。
鋳物の街として有名な川口市。「HWO Store」ではそうした鋳物、地元のアイスクリームやパン、せんべいなどの名産品が揃う。
鋳物つながりで、ベーゴマも川口市の名産品のひとつ。
喫煙スペースは屋根付き。喫煙者にはありがたい心遣いだ。

レポート&写真●山下 剛 編集●上野茂岐

  1. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  2. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  3. HAWK 11(ホーク 11)の『マフラー』をカスタムする

  4. 掲載台数は3万3000台を超え、右肩上がりで成長を続けている「BDSバイクセンサー」とは?

  5. 【待ちに待った瞬間】 HAWK 11(ホーク 11) 納車日の様子をお届け!

  6. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

  7. “ワインディングが閉ざされる冬。 HAWK 11(ホーク 11)となら『街の朝駆け』も悪くない。

  8. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  9. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  10. レブル250ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!【ホンダバイク資料室/Rebel 250】

おすすめ記事

ラパイドネオにダートトラックイメージの新カラーを設定 創業85周年を迎えたカドヤが限定ノベルティプレゼントを実施中 ダックス 125 スペシャルパーツ SP 武川 7月発売ホンダ ダックス125「納車と同時にカスタム可能!」キタコ、SP武川、ホンダ純正から走りや実用性も高めるパーツが早速登場

ピックアップ記事

PAGE TOP