F1やスーパーGTなど、ホンダの4輪モータースポーツ活動を開発の側から支える「無限 MUGEN」。
2022年の東京オートサロンには、2021年スーパーGT・GT500クラスを戦った「Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT」、2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権でシリーズチャンピオンを獲得した「TEAM MUGEN SF19」(#16 野尻智紀選手車)、オートサロン特別カラーの真っ赤なホンダ シビックを展示していますが……ブースにはバイクファンの興味をそそる展示も!


そのマシンとは無限が開発を続けている電動モトクロスマシン「E.REX」。
無限は2012年〜2019年までマン島TTの電動車クラスに「神電」で参戦し活躍を続けていたが、そのテクノロジーを継承・発展させた電動パワーユニット(モーター)を搭載している。
「MUGEN e-Axle prototype」(無限・イーアクスル・プロトタイプ)と名付けられたこのユニットは、それまで別体式だったモーター、インバーター、ギヤボックスを一体化し、軽量コンパクトな点が大きな特徴。
そもそも車両のスペースが限られるバイクにおいては「いかに小さく軽くできるか」は非常に重要な要素となってくるほか、モトクロッサーのような競技車両においては運動性能を高めることにもつながってくる。
現状この電動ユニットはプロトタイプであり、「E.REX」にしても開発・研究用のマシンといえる存在だが、コミューターではない「電動スポーツバイク」の動力源として大いに期待できるのではないだろうか。



まとめ●上野茂岐 写真●飯田康博