バイクライフ

スマホ全盛時代になぜ?「専用ナビ」を老舗二輪用品チェーン・南海部品が販売し続ける理由とは

スマホナビ全盛の今も、南海部品はバイク専用ナビを販売している

今や生活必需品ともいえるスマートフォン。
Googleマップを始めとする様々なナビゲーションアプリがあるので、歩いているときだけでなく、クルマを運転するときに「カーナビ」として活用している人も多いのではないでしょうか。

スマホをナビ代わりにするのはクルマユーザーだけではありません。
バイクユーザーもハンドルにスマホをマウントして、ナビとして活用している人が増えている傾向です。
(ハンドルにスマホをマウントしているフードデリバリーバイクを見るのも、都市部では日常の光景になりましたした)

そうした時代の変化を受け、クルマでは専用カーナビの需要が減っているというものの……バイク用品販売チェーン大手の南海部品は「バイク専用ナビ」をブラッシュアップしながら販売し続けています。
一見、時代に逆行するような印象も受けますが、その理由を南海部品・広報担当者さんに聞きました。

南海部品は1958年に日本最初のバイク用品小売ショップを開業。バイク用品店の老舗中の老舗といえる存在です。写真は現在の本社所在地(大阪府大阪市北曽根新地)付近にできた当時のショールーム。

スマホのナビではなく、バイク専用ナビを使うメリットがある

──スマホをナビ代わりに使う人が多い時代ですが、「バイク専用ナビ」をあえて販売し続ける理由はなんでしょうか?

やはり、専用ナビにしかない機能があるためです。バイクの場合はハンドルに取り付けてむき出しの状態で使用するケースがほとんどですが、スマートフォンでは対応できない気象状況もあります。
当社で販売している「NNV」シリーズはバイク専用設計なので、振動に強く、防水性もあります。スマホと違い熱暴走もないので、高温環境でもしっかり作動してくれます。

──今や必需品であると同時に、スマホは個人情報が満載で、場合によってはお財布機能もついている「貴重品」です。壊れたり、失くしたりしたら大変だから「専用ナビを選ぶ」というような考え方もあるのでしょうか?

そもそもスマホは必ずしもバイクにマウントされることを想定して作られているものではないので、落下、振動、水濡れなどで壊れてしまったり、失くしてしまったりする人も多いと聞きます。
そうなると、ツーリング道中だけでなく、その後の生活にも支障をきたしてしまうので、そういった事態を防げるメリットは確かにあると思います。
また、スマホへ電源供給する装備がない場合、ナビ機能を使って走り続けていると当然どんどん電力を消費してしまいます。万が一の緊急事態に外部と連絡を取る際、電池がなくて困った……という事態も防げますしね。

──そうした「バイクでの使用」という過酷な状況への対応性や「大事なスマホを守れる」という以外に、機能面のメリットもあるのでしょうか?

画面の2分割表示、イラストガイド、注意情報が大きめに表示されるなど、専用ナビならではの視認性でしょうか。スマホの画面に比べて操作ボタンが大きめ、グローブをした状態での操作もしやすいと思います。
「トンネルアシスト」機能があるので、GPSの電波がないところでも行き先を予測してルート案内も継続してくれます。

高速道路上では分岐案内なども表示される南海部品「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」。
大きめの案内表示や、直感的に操作しやすいアイコン表示も「バイク専用ナビ」ならではの機能。
反射などを防ぐため、付属のクレードルには「日除け」もついています。

──地図のデータはどのようなものを使っているのでしょうか?

日本の地図といえばおなじみの、ゼンリンさんのデータを使っています。ゼンリンさんのデータは、クルマのナビにも多く採用されていますし「カーナビ感覚」で使えると思います。
また、従来型では経由地が登録できませんでしたが、新型の「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」は目的地を5ヵ所まで登録できるようになりました。
それに、旅行ガイド誌『るるぶ』のデータを収録しているので、泊まる場所、食べる場所などの検索も簡単にできます。


……と、バイク専用ナビを販売し続けるのみならず、南海部品はナビ自体を進化させることも忘れていません。
2021年4月に発売される「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」(4万3780円・日除けつきクレードル、マウント、取り付け工具、電源ケーブル付属)では、アンドロイドOS&ゼンリン製地図データを採用し、機能と信頼性を大幅に向上させているのです。

スマホをナビとして使っているバイクユーザーは「音楽再生も楽しみたいので……」という人も多いかと思われますが、「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」もインカムと接続して音楽再生を楽しめるほか、ナビ音声の同時再生も可能。

そうした使い勝手の良さもさることながら、スマホ全盛時代だからこそ「専用ナビで大事なスマホを守る」という選択肢は大アリなのかもしれません。

南海部品「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」の画面。一般的な地図表示(3Dマップ)。
南海部品「NNV-002A バイクナビゲーションシステム」の画面。平面(2D)マップにも切り替えられます。

南海部品 NNV-002A バイクナビゲーションシステム主要諸元

価格:4万3780円(4月1日発売予定)
ディスプレイ:5インチTFT液晶IPS方式
解像度:WVGA/800×480ピクセル
電源:DC12V/USB 5V
内蔵電池:1500mAhリチウムイオン電池
バッテリー駆動時間:約60分 
防水性能:IPX5相当

レポート●上野茂岐/モーサイ編集部・中牟田 写真●八重洲出版

CONTACT

南海部品
TEL:06-6344-1581
http://www.nankaibuhin.co.jp

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