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自立する「うさ耳」EV登場!? ヤマハ発動機ジャパンモビリティショー出展バイクは「自立制御・転倒防止」技術に注目!

MOTOROiD2 モトロイド2 ヤマハ YAMAHA 電動

ヤマハはジャパンモビリティショー2023で世界初公開の電動バイク3モデルを展示

2023年10月28日から一般公開となるジャパンモビリティショー2023(旧・東京モーターショー)ですが、ヤマハ発動機が出展内容を公開しました。
世界初公開となる二輪車(自転車を除く)は3機種の電動バイク。そのうちの2機種は車両自体がバランスを取る技術を導入したものとなっています。

ジャパンモビリティショー2023のヤマハ発動機ブースイメージ。ヤマハとのコラボ展示も行われる

MOTOROiD2(モトロイド ツー:参考出展車)

まず、EV二輪車用のバランス制御技術である「AMCES」を活用したのがMOTOROiD2。2017年に東京モーターショーで出展されたMOTOROiDの発展版ですが、その時点でマシンが自ら起き上がって自立静止状態を保ったり、自動運転で前進したりすることができました。MOTOROiD2ではどのように進化しているのでしょうか。
以下、MOTOROiD2に関するヤマハ発動機によるコンセプトと説明です。


未来における人とマシンのインターフェースとは、果たしてどのようなものか? モビリティに知能化技術を融合させ、その概念を検証する実験モデルです。当社では、人とマシンがパートナーのように呼応し合う親密な関係になれば、そこに「未知の人機官能が生まれるはず」と仮説を立て、「MOTOROiD」(2017 年発表)から継続して技術やデザイン等の研究・開発を行っています。
「MOTOROiD」の進化モデルと位置づける「MOTOROiD2」は、オーナーを認識して起き上がり、伴走し、その背に乗せて走行する生き物のような生命感と、「人生の伴侶」のような存在感をもつパーソナルモビリティです。自らをセンシングして不倒状態を保つバランス制御「AMCES」や、オーナーの意思をくみ取りながら状態を判断する「画像認識AI」の深化、さらにこれまでの二輪車には存在しなかった新たなストラクチャー「LEAF」を身にまとうなど、人とマシンの呼応に特化したスタイリングを主な特徴とします。

ヤマハ MOTOROiD2(参考出展車)。先代MOTOROiD同様、車体中央のバッテリーをカウンターウェイトとし、スイングアーム以降がねじれるように動くことでバランスをとる仕組みと思われる
青く発光するカバー状パーツが「LEAF」と呼ばれるものと思われる
カバー状バーツは上方に展開する。まるでうさ耳のようだ!

2017年東京モーターショー出展の「MOTOROiD」

車体中央から張り出したバッテリーユニット(大きな乾電池を3本搭載されているように見える部分)がカウンターウェイトとなっており、それを振り子のようし揺らしながらバランスをとる。静止して自立ができるほか、そこから前進も可能。オーナーの顔を認証し、手招きすれば自動で近づいてくる機能も。

2017年の東京モーターショーに出展されたMOTOROiD

ELOVE(イーラブ:参考出展車)

次に、二輪車安定化支援システム「AMSAS」(アムサス)を活用しているのがELOVE。「AMSAS」は歩くような速度で転ばずに走ることを実現する技術で、ショー会場には写真のオーソドックスなスクータータイプのほかにも、別バージョンが展示されるということです。
以下、ELOVEに関するヤマハ発動機によるコンセプトと説明です。


ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT」(2015年発表)や「MOTOROiD」の研究で獲得した技術を基盤に開発した二輪車安定化支援システム「AMSAS」は、特に歩行速度のような極低速運転における転倒不安や疲労からライダーを解放し、安心・快適に二輪車を楽しむための技術です。
ELOVEは、「Game changing !」をコンセプトに、電動スクーターに「AMSAS」を搭載したモデル。スタンダードなモデル(写真)と、原付スクーターで通学する離島の高校生や、プロ車いすプレーヤーとの共創活動で生まれた車両の2台を展示します。

ヤマハ ELOVE(参考出展車)

2015年東京モーターショー出展の「MOTOBOT」

2017年の東京モーターショーに出展されたMOTOBOT

完全自動運転化のアプローチのひとつとして、車両自体が自動で動くのではなく、ヒト型ロボットに車両を運転させるという技術開発の展示。ロボットが運転するのは一般に市販されている1000ccスーパースポーツのYZF-R1で、最高速100km/hの直進走行、スラローム走行、旋回走行ができることを目指した。
2017年の東京モーターショーでは200km/h以上でのサーキット走行と「MotoGPトップライダーのバレンティーノ・ロッシ選手とバトルする」を目標とした発展版が展示された。

E-FV(イーエフブイ:参考出展車)

バランス制御技術を用いたモデルではありませんが、最後の1台は様々なユーザー層が楽しめる電動のミニバイク「E-FV」です。
以下、E-FVに関するヤマハ発動機によるコンセプトと説明です。


「電動モビリティの楽しさの探求」を目的に、若手エンジニア有志が楽しみながら開発したファミリーで楽しめる電動ミニバイクです。電動トライアルバイク「TY-E」のパワーユニットを搭載し、シフトチェンジを要さず、走りに集中できるファンビークルを目指しました。EVならではの静粛性に加え、サウンドデバイス「アクティブ・サウンド・コントロール」を搭載することで、起動音や終了音、エンジン車のエキゾーストサウンド等の音を楽しむことができます。

ヤマハ E-FV(参考出展車)

なお、ジャパンモビリティショー2023は東京ビッグサイトで2023年10月28日(土)〜11月5日(日)開催。ヤマハメインブースは東5ホールとなっています。

まとめ●モーサイ編集部 写真●ヤマハ発動機

CONTACT

ヤマハ発動機「ジャパンモビリティショー2023」特設サイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/event/japan-mobilityshow-2023/

 

ジャパンモビリティショー
https://www.japan-mobility-show.com/

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