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2023【マン島TT 現地速報!】12日目 スーパーストックTT&スーパーツインTT決勝「スーパーストックはヒックマン選手(BMW M1000RR)大躍進!平均速度219.447km/hと自己記録を更新し勝利!」

■スーパーストックTTレース2で、ラップレコードを叩き出して優勝したピーター・ヒックマン選手(BMW M1000RR)。

マン島TTも残すところ2日間となり、本日はウォームアップラップ(本日決勝レース以外のマシンでも走ることも可能で、1周のみ行われる慣熟走行)に続いて、スーパーストックTT(1000cc市販車ベース、軽微な改造のみ)レース2、スーパーツインTT(市販車ベース、700cc2気筒)レース2が行われた。

6月9日(金):スーパーストックTT決勝 レース2

スーパーストックTTレース2は、6月6日に行われたレース1に続いて、ピーター・ヒックマン選手(BMW M1000RR)が勝利し、マイケル・ダンロップ選手(ホンダ CBR1000RR-RファイアブレードSP)のTT最多勝利記録に待ったをかけた。

1周目、ヒックマン選手はトップを走るものの、2位のダンロップ選手とは1秒前後と僅差。規定のピットインを終えるとその差を1秒以上に広げ、中盤のラムジーヘアピンで約4秒までリードする展開となった。

ファイナルラップの3周目、ヒックマン選手のペースはますます上がり、ダンロップ選手とのリードをさらに広げてチェッカーを受けた。3周目のラップタイムは16分36秒115、平均速度136.358mph(219.447km/h)で、2018年にヒックマン選手自身が叩き出したレコード(16分50秒501、平均速度134.403mph=約216.301km/h)を大きく上回る記録更新となった。

マン島TT公式フォトより。

スーパーストックTTレース2は、1位ピーター・ヒックマン選手(中央:BMW M1000RR)、2位マイケル・ダンロップ選手(右:ホンダ CBR1000RR-RファイアブレードSP)、3位ディーン・ハリソン選手(左:カワサキ ニンジャZX-10RR)が表彰台を飾った。

6月9日(金):スーパーツインTT決勝 レース2

続いて行われたスーパーツインTTレース2でもヒックマン選手の勢いは止まらず、1周目からトップに立つと、さらにダンロップ選手がリタイアしたこともあって早くも独走状態で3周のラップをこなし、2位のピエール・イヴ・ビアン選手(パットン SR-1)に47.7秒もの差をつけてフィニッシュし、この日のレースで連勝を果たした。

スーパーツインTTレース2でも勝利を決めたピーター・ヒックマン選手(ヤマハ R7)。マン島TT公式フォトより

これによってヒックマン選手はTT勝利数を12とした。これは現役選手では4位の記録で、最多勝利選手は25勝のマイケル・ダンロップ選手。次いで23勝のジョン・マクギネス選手、16勝のイアン・ハッチンソン選手となっている。

明日6月10日(土)に開催される最高峰クラス・シニアTTでのヒックマン選手とダンロップ選手の優勝争いは、今日のレース結果によってますますヒートアップしたといっていいだろう。

山中正之選手はスーパーツインTTレース2も完走で、全レース完走!

日本から参戦している山中正之選手(カワサキ ER-6f)にとって、今日のスーパーツインTTレース2が今年2023年のマン島TT最後のレースだ。これまでの3レースをすべて完走して好調ぶりを見せてきた山中選手は、4レース目でもそのペースを崩さず、冷静なレース運びで見事に完走を果たした。

スーパーツインTTレース2、クレッグニーバーの右コーナーへ進入する山中選手。コースはここから市街地へと突入し、スタート/フィニッシュとなるグランドスタンドはもうすぐそこだ。
フィニッシュラインに向けてガバナーズブリッジをコーナリングしていく山中選手。
スーパーツインTTレース2、3周のレースを完走し、ピットロードからパルクフェルメ(車両保管所)へ入ってくる山中選手。

レースは6台がDNS(スタートできずリタイア)、11台がDNF(出走するもリタイア)し、38台中完走したのはわずか23台。そんな厳しいレースをしっかりと完走した山中選手は、1時間02分33秒765、平均速度108.553mph(174.699km/h)でレースを終え、ブロンズレプリカを獲得した。
これはトップタイムの110%以内で完走したライダーに贈られる賞で、メダルではなくトロフィーが授与される。マンクスGPを2年、マン島TTを5年走って初めてとなるブロンズレプリカ受賞に、山中選手は思わず笑みをこぼして「7年目の集大成」と話した。

「完走できてほっとしてます。走ってる間はずっと、自分の思ったとおりの走りに近づくことだけを考えてました。その点で、今日は他の選手と並走する場面がなく、単独走行できたおかげで自分のペースで走れたことと、完走できたことには100%満足してます。ただ、焦って突っ込みすぎたりという場面もいくつかあったので、まだまだ進歩の余地はあると思ってます。1周60kmコースでペースの上下がないよう、うまくまとめるのはむずかしいです」(山中選手)

今日のレースを振り返ったあと、山中選手は来年へ向けての抱負も語った。

「出られるのなら来年ももちろん出ます。いつまでマン島TTに出るかということは決めてませんし、それを決めてしまったらそこが限界だと思うんです」(山中選手)

これまで4度、マン島TTにトライしてきた山中選手だが、天候不順やクラッシュなどによるレース中止などによってレースをフルラップで完走したことはほぼなかった。
しかし今年は天候に恵まれ、赤旗中断になるようなクラッシュも起きていないこともあって、出場した4レース(スーパースポーツTTレース1/2、スーパーツインTTレース1/2)ですべてフルラップでの完走を果たした。さらに今日のレースではブロンズレプリカ獲得し、マンクスGPも含めて7年目となるマン島のレースで、タイムと成績ともに最高となる結果を残した。

「皆さんの応援のおかげで、完走するという気持ちを最後までブレさせずに維持することができましたし、すべてのレースをフルラップで完走できました。まずは皆さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました」(山中選手)

本日のレースのプレゼンテーション(表彰式)は、明日6月10日に行われる予定で、山中選手はブロンズレプリカを手にする。そして明日はいよいよマン島TT最終日を迎え、最高峰クラスのシニアTTが行われる。

レース終了後、イアン・ロッカー監督とハグして完走を喜び合う山中選手。
チームパートナーのマーク・カバーデールさんは、フィニッシュした山中選手を抱き上げるとぐるりと回って歓喜と祝福を表した。
満面の笑みで全レース完走の喜びを表す山中選手。
パルクフェルメからピットへと戻る間、多くのTTファンからサインや記念撮影を求められる山中選手。

レポート●山下 剛 写真●山下 剛/マン島TTオフィシャル


*編集部註
これまでスーパーストッククラスに関して「1000cc市販車ベース、軽微な改造のみ」と説明してきましたが、厳密には2気筒:850〜1200cc、4気筒:1000〜1100ccというレギュレーションとなっています(ボア×ストロークの変更はNG)。
が、実際に出走しているのは1000cc4気筒のスーパースポーツ車のため、上記のように表記してきました。
また、これまでスーパーツインクラスに関して650cc2気筒と説明してきましたが、正しくは700cc2気筒でした。

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