6月8日(木)、11日目を迎えたマン島TT。本日はレースがなく、島では各地でイベントが行われた。
マン島の北にあるラムジーの町では、海沿いの道路を封鎖してのドラッグレースがあり、島の西にある港町ピールでは『TTモーターサイクルショー』が催され、同じくピールでは夕方からビーチモトクロス、首都ダグラスでは英空軍レッドアローズによるエアショーが行われた。
全部を巡ることはできなかったので、当記事では『TTモーターサイクルショー』の様子をレポート。これは当日エントリーできるコンクールデレガンスで、珍しい貴重な旧車から手のこんだカスタムマシンもあれば、現行モデルのフルノーマルまで、何でもありの自由なスタイルだ。
やはり注目が集まるのは旧車やカスタムマシンで、なかには値札をつけているものもあったりする。
会場にはステージがありバンドが演奏するロックンロールが流れていて、音楽とバイクが自然と融合している。アイスクリームやハンバーガー、チップス(フライドポテトのことをイギリスではチップスという。ちなみに日本でいうポテトチップスのことはクリスプという)を販売するケータリングカーも出ているので、来場者はバイクを眺めたりステージを見たり、お腹が空いたらチップスを食べて紅茶を飲み、気ままなひとときをすごしていた。
マン島TT期間中は、こうした貴重なバイクがそこかしこに停まっていたり走っていたりするので、BSAやノートン、ベロセットなどはわりとよく見かける部類で、ヘスケスやブラフシューペリアなどもたまに目にする。コースから少し外れたところにあるガレージの前には、4台のダグラスが置いてあったりする。そうしたところもマン島のおもしろさだ。
TTはもちろん魅力的なロードレースだが、それだけで終わらない楽しさがあふれた場所がマン島なのだ。
というわけで『TTモーターサイクルショー』会場で撮影した写真から数点をここで紹介するが、車種や詳細については調べなければわからないものばかりなので、皆さんも会場でコンクールデレガンスを楽しむ気分で鑑賞していただければ幸いだ。
レポート&写真●山下 剛