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『彼のオートバイ、彼女の島』『スローなブギにしてくれ』『長距離ライダーの憂鬱』『湾岸道路』など、70年代後半から80年代にかけて多くのバイク乗りを惹き付ける作品を発表し、いまも精力的に執筆活動を続ける作家、片岡義男氏。
現在50代を中心とするライダーの中には、70〜80年代の氏のオートバイ小説に影響を受けた方も多いのではないでしょうか。
当時は角川文庫と角川映画の全盛期で、片岡作品は複数映画化もされました。
特に『彼のオートバイ、彼女の島』は俳優の竹内 力さんと女優の原田貴和子さんの主演で大ヒット。時代の波に乗った片岡作品は数多く文庫化され、その数はオートバイ小説以外も含めると60作以上となっています。
残念ながら、現在その多くが絶版となっていますが、中には電子書籍版で読むことのできる作品もあります。
そんな片岡義男作品の魅力を余すことなく伝えるべく、株式会社SHIROより2021年9月26日にムック『片岡義男を旅する一冊。』が発行されました。
「片岡義男」ファン自らが編集、クラウドファウンディングで実現
『片岡義男を旅する一冊。』の刊行計画は2021年春にクラウドファウンディングのプロジェクトとしてスタートし、順調に多くの協力者を集めました。
編集人はバイク雑誌『MOTO NAVI』誌の創刊編集長であり「片岡義男ファン」を自認する河西啓介氏が務めています。
内容は片岡義男氏の代表的な著作紹介、かつての作品表紙などで使われた写真を大判サイズで掲載するグラビアページ、膨大な片岡作品のクロニクル、小説に登場する場所へのツーリングやドライブ紀行など、さまざまな切り口で片岡作品の魅力を伝えるとともに、片岡義男氏本人のエッセイも収録。
ファンにとっては待望の、まさに保存版といえる内容になっています。
『片岡義男を旅する一冊。』は9月26日発売
サイズ:A4変形
ページ数:138ページ オールカラー
価格: 2200円(税込)
『片岡義男を旅する一冊。』は2021年9月26日より富士山マガジンサービス、および代官山蔦屋書店など協力書店、店舗で販売がスタートする予定です。
まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●株式会社SHIRO
株式会社SHIRO
TEL:03-5790-9035