●1着のジャケットで部位ごとに素材を変えることで耐摩耗性を高めたり、ストレッチ性を持たせている。また、異なる素材を混紡すると互いに染まる速度が異なるため、いい意味での"むら"が生じ、生地の質感も高まるそうだ
高い強度の素材を確実に縫製! 安全性を革並みに高めた〝布〟
K-2689 ACUTE JACKET
事故の衝撃からライダーを守るのはプロテクターだが、その後、ライディングウエアは路面を滑走する摩擦に耐えなければならない。生地の破損はすなわち、ライダーの皮膚が削れることを意味するからだ。
そんな、ライディングウエアの強度を非常に重視しているのがクシタニだ。
同社のスポーツジャケットには強度を確保するため番手の大きな(=太い)ナイロン生地が多用されているが、ナイロン自体には伸縮性がないため着心地が悪く、運動性も低くなりがち。
かといってサイズに過度な余裕を持たせると擦過傷の原因になったり、プロテクターがずれて十分な保護性能を得ることができなくなる。
そこで同社はナイロンにストレッチ性のあるポリエステルやポリウレタンを混紡した生地も適所に配し、体にフィットしながらも動きやすく、耐摩擦性に優れるライディングウエアを作り上げている。
重要部位にはダブルステッチを用いるだけでなく、内側にもう1本地縫いを行って強度をさらに高めるなど、縫製方法にも一切の妥協はない。
ジャケットはライダーを守るシェルである。そのシェルにこだわるのが、クシタニのポリシーだ。
●価格:4万8600円
●サイズ:M~XL
●カラー:ブラック、ブラック×イエロー、シルバー、レッド
●問い合わせ:クシタニ
●TEL:053-441-2516 http://www.kushitani.co.jp
極限の世界で得たノウハウをあらゆる製品へフィードバック
1955年の浅間高原レースでデビューしたクシタニのレザースーツは、80年代にはハングオフの動きに対応するため肩や腰、膝にシャーリングを採用。
90年代になると要所に伸縮性のあるケブラーニットやザイロンニットが使われるようになる。
そうした運動性に加え、レザースーツに使われる強度の高い縫製方法などはテキスタイルウエアへ積極的に取り入れられている。
まだまだある! クシタニの最新「護る」ツール
着心地にも十分な配慮を実施
K-4384 プロテクトベスト
●価格:1万6200円
●サイズ:M~XL
●問い合わせ:クシタニ
●TEL:053-441-2516 http://www.kushitani.co.jp
背中に同社のCEプロテクターを装備したプロテクターベスト。
胸部には別売りのレーシングブレストパッドまたはコロイドブレストパッドを装着可能。
脇にはストレッチニットを採用し、通気性とフィット感をアップさせている。
チューブの集合体が衝撃を吸収
K-4409 コロイド ブレストパッド
●価格:1万2960円
●問い合わせ:クシタニ
●TEL:053-441-2516 http://www.kushitani.co.jp
高い衝撃吸収性能を持ちながらも非常に軽量なコロイドコアを採用。
CEレベル2をクリアしつつ、通気性にも優れる胸部プロテクターだ。
同社のジャケットには面ファスナーで装着する。