さすが老舗メーカーの風格! Z900RSの扱いやすさが向上

●「Slip-On R-11 サイクロン1エンド EXPORT SPEC 政府認証」価格:9万7200円(SSF=サテンフィニッシュカバー……取材車に装着。素材:ステンレス 重量:2.0kg(STD 2.2kg) ※他にカバーの材質や加工の違いでSM〈10万440円・2.0㎏〉、ST〈10万3680円・1.8㎏〉、STB〈10万5840円・1.8㎏〉の3種類あり)
今回試したヨシムラスリップオンR-11サイクロン『サテンフィニッシュカバー』はステンレス製なので、重量はスタンダードより200g軽い2kg。チタン+カーボンの仕様なら400g軽くなる。

●こちらはチタンブルーカバー/カーボンエンドタイプのSTB。10万5840円
そのサウンドはスタンダードより少し低音成分が強調された野太いものであると同時に、角の取れたまろやかな感じで、いかにも4気筒という雰囲気を醸し出している。
正直に言うと、マフラーのサイレンサー部分だけを交換するスリップオンだから、大きな性能的変化は期待していなかった。しかし、走り出すとすぐに低中回転域が格段にスムーズになっていることが分かる。

●スタンダード状態
スタンダードの吹け上がりはともすれば、ガー、ガーといったフィーリングだが、このR-11ではサウンドも挙動も滑らかになった。パワーカーブを確認すると、スタンダードのやや波がある部分が、より滑らかなカーブに是正されている。

●ヨシムラスリップオン仕様
さらに5000回転以上の高回転域では、若干のパワーの上乗せがされており、9000回転付近までスタンダードよりも軽快に吹け上がるのである。総じて、より滑らかで扱いやすい性格になっている。

●ツーリングでも心地よい使用感
さすがヨシムラ。性能的向上は明らかだ。その外観の美しさは言うまでもなく、このパフォーマンスで9万円台という価格は、かなりのバリューがあると言っていいだろう。
レーサー直系フォルムの“R-11”

●三角形ベースのテーパー形状が特徴的なR-11は、ヨシムラレーサーにも採用されていた逸品。意外や端正なスタイルのZ900RS(かつツーリングバッグを積んだ旅姿)にも非常にマッチしていた

●一体感を演出する写真の「オプションヒートガードSET」(5184円)や、Z900RS専用の「リアスタンドブラケットセット High Line(スイングアームに装着。マフラー写真の直下に見える赤い部品。7344円)も押さえておきたいパーツだ
【バリエーション】丸みを帯びたデザインの“R-77S”

●Z900RS用ヨシムラサイクロンシリーズで最軽量(1.6㎏:チタンカバー)となるR-77S(7万9920円~)。多角形のサイレンサー形状はネオレトロモデルにも合う
【バリエーション】伝統的フォルムを今に受け継ぐ“BREVIS”

●長さ300㎜というコンパクトな丸型サイレンサーが目を引くZ900RS用のブレビス(6万4800円~)。エンド部分のレーザーマーキングなど高級感にあふれる仕上がり