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積載のコツは、「重いものは底に」
ソロキャンプツーリングにちょうどいい季節がやってきました。キャンプツーリングをやってみたいけれど、キャンプ道具をどうやって積んだらいいのかお悩みのライダーも多いでしょう。バイクはクルマと違ってたくさんの荷物を持っていけません。当記事では、バイクで快適なソロキャンプを楽しむための積載のコツと、お薦めツーリングバッグを紹介します。

ソロキャンツーリングを楽しむためには、まずキャンプで何を重視するのかを考えてみましょう。例えばキャンプ地での料理なのか、焚き火なのか、それとも行き帰りのツーリングでの走りも楽しみたいのか。それに合わせて必要な荷物を取捨選択したほうが、満足度は上がるはずです。
例えば焚き火やキャンプのご飯を重視するなら、それ関連のアイテムは欠かせません。持っていくチェアやテーブルも、少ししっかりしたもののほうが快適に過ごせます。でも、荷物は少し大きく、重くなるでしょう。ツーリングバッグも大型のものが必要になります。
行き帰りの走りも楽しみたいなら、思い切ってウルトラライトにキャンプ道具を絞ってしまうのも手です。多すぎる荷物は、積載するのも大変ですし、なによりバイクの重量バランスが崩れて、走りの楽しさがスポイルされてしまいます。Uターンや駐車時に立ちゴケしやすくなることも。

■荷物の厳選もツーリングの醍醐味です。キャンプ道具はそれなりの快適さを求めるとこれくらいは持っていきたくなります。でも荷物が少ないほうが、バイクのバランスを崩しにくく、ツーリング自体を楽しめます。自分が何をキャンプに求めるかを考えて、キャンプギアを厳選していきましょう。
また、タンデムシートやリヤキャリヤの上に載せるシートバッグ/トップケースは高い位置にあり、重いものを入れるとバイクが不安定になりがち。バッグの底の方にテントや鉄板、テーブル、調理器具など重たいものを入れて、上の方にはダウンの防寒着や着替え、シュラフなど軽いものを入れるようにすると、走りの安定性が少し良くなります。バッグの上に積み上げるものは、マットなど軽量なものにとどめておきましょう。
肝心のバッグは、やはりバイク専用のものが積載のしやすさ、走行時の安定性、容量など、すべてにおいて優れています。慣れないうちはバイク専用品を使ったほうが安心です。



サイドバッグ併用で安定性アップ。お薦めはモトフィズ カービングシェルケース
前述したように、シートバッグは容量が大きくたくさんのキャンプ道具を収納できますが、バイクの重量バランスが崩れ、走りに大きな影響を与えてしまいがち。重心を上げずに容量を増やすには、サイドバッグを併用するといいでしょう。
数あるサイドバッグのなかでも、特にお薦めなのが、モトフィズのカービングシェルケースです。

モトフィズのサイドバッグはシートバッグと連結できるフックポイントが付いています。これを活用すれば、シートが小さいスポーティなバイクでも、大型のシートバッグをしっかり固定できるのです。サイドバッグの天面とタンデムシートがフラットになるのも安定した固定に役立ちます。
また、これまでサイドバッグの問題点は、テールランプやウインカーを隠してしまいがちなことでした。カービングシェルケースは、後部の「えぐれ」形状でそれを解決。マフラー位置が高いバイクでも、独特の形状で接触リスクを軽減しました。
試しにタンデムシートが極小の125ccスーパースポーツ・スズキ GSX-R125を使ってテストすると、いつものキャンプ道具をしっかり積載できました(カービングシェルケースとキャンピングシートバッグ2を併用)。タナックスのカービングシェルケースは、これまでキャンプを諦めていた原付二種やスーパースポーツなどのオーナーの強い味方になるはずです。





■サイドシェルケースのフックを使って大型のシートバッグを固定できるので、積載性の悪いバイクでもキャンプに行ける! 写真のシートバッグは「モトフィズ キャンピングシートバッグ2」、サイドバッグは「モトフィズ カービングシェルケース」。
新発売のモトフィズ キャンプフラットシートバッグがとても便利だ!

シートバッグでのオススメが、2022年7月に新発売となったキャンプフラットシートバッグです。
もともとは上部/下部に分割できる大型モデル「グランドシートバッグ」としてラインアップされていましたが、その後、下部のキャンピングシェルベースのみを別売り。さらに2022年には、上部の「キャンプフラットシートバッグ」が新発売されました。
このシリーズの特徴は、その平べったい形状です。おかげで、マットやブルーシート、はたまた別のバッグなどをキャンプフラットシートバッグ、またはキャンピングシェルベースの上に積み上げやすくなっているのです。
キャンプフラットシートバッグやキャンピングシェルベースは、モトフィズのサイドバッグと組み合わせればさらに安定した積載が可能です。バイクと使用用途に合わせて使い方は無限大なのです。






レポート●太田力也 写真●八重洲出版