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約10倍の書き込み回数に対応できるようになった(従来品比)!
JVCケンウッドから「microSDXCメモリーカードKNA-SD1280」が2022年8月下旬に発売される。
繰り返しの書き込みに強く、コストパフォーマンスにも優れているタイプの大容量SDカードとして製品化された。開発では今日普及が進むドライブレコーダーへの使用をメイン考えたという。
ドライブレコーダーのSDメモリーは使われ方が過酷だ。なにしろずーっと録画状態。さらに自動で書き換えが繰り返される……。
そこで128GBへの大容量化により、容量超えでの上書きの回数を減らしつつ。データが書き換えられるセルも耐久性を増したたのが「microSDXCメモリーカードKNA-SD1280」だ。この2つの技術で劣化、及び劣化によりもたらされるエラーを防いでいる。
一般的に普及している2D NAND型TLC方式に対して約10倍の書き込み回数に対応しているので(社内テスト)、コストパフォーマンスにも優れている。
SDカード寿命告知機能対応の製品なので、消耗品としての交換時期も分かりやすい。対応製品では画面表示や音声告知で交換が促され、録画エラーを未然に防止する。
■定格
方式:3D NAND型TLC
タイプ:microSDXC
アプリケーションパフォーマンスクラス:A1
容量:128GB
動作温度:-25度C〜85度C
転送速度(Max):Read95MB/s、Write55MB/s
付属品:SD変換カードアダプター
発売:「JVCケンウッドストア」にて8月23日から予約受付開始
メーカー希望小売価格:1万6280円(公式オンラインストア)
製品名として出てくる言葉「3D NAND型」ってナニ?
3D NAND型フラッシュメモリは電源が切れてもデータを保管できる記憶媒体。スマホとタブレット端末だけで市場全体の50%を占めている。今回はドラレコに最適とのことで新市場の開拓となる。
技術形式の話としては、NAND型はハードディスクに代わる記憶媒体。従来よりあるNOR型に対し、低コスト大容量、書き込みと消去が高速なのが特徴だ。3Dとは縦方向に積層構造化されたもの。大容量化、書き込み速度の向上、省電力化が図られている。
JVCケンウッド製品だから、同社のドラレコと相性良し!
「microSDXCメモリーカードKNA-SD1280」はmicroSDXCが指定となる機器に使えることは当然として、とりわけJVCケンウッドが展開するドラレコとの相性がいいことは確実だ。
同社は四輪用だけでなく二輪用ドラレコも展開しているので、ライダーにとっても役立つアイテムになるはずだ。
まとめ●モーサイ編集部 写真●JVCケンウッド