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A.S.H.オイルの真髄 #12 新車購入後、慣らし直後のオイル選びで「その後の車両状態」に変化はあるのか?

ベストセラースクーター・ ホンダ PCXの新車で試してみる

7年ぶりに新車を買いました。購入したのはホンダのPCX(125cc)で、初代後期型PCXからの買い替えです。
え?でも、写真は今現在新車で売っているのと形が違うような……と思った方もいるかもしれませんが、従来型のデッドストック新車を買ったのです。個人的にデザインがコッチのほうが好みだったので、ちょっと探していたのです。

PCXは通勤やお買い物など街乗りにも大活躍してきましたが、スクーターとしてはホイール径も大きめでハンドリングも落ち着いているほか、燃費がとにかく良いから航続距離もたっぷり。ツーリングも楽しめてしまう万能バイクでした。
3代目もそんなPCXらしい良さはそのままに、収納スペースが広くなったり、燃料タンクも大きくなったり、使い勝手面が大幅に進歩。

特に初代後期型:5.9L→3代目:8.0Lと拡大された燃料タンクのおかげで、航続距離は実走で300km以上に。満タンにしておけば、125ccで行ける範囲の日帰りツーリングなら出発から帰宅まで無給油で終えられちゃうんですよ。
いやもう、とても満足しております。

という新しい愛車自慢は主題ではなく、久々に新車を買ったことを機に疑問が湧きました。
慣らし運転後の最初のオイル交換で良いオイルを選ぶと、車両の「その後の保ち」に違いは出てくるのだろうか?と。新しいPCXも大事に乗ろうと思っているので、気になってきた次第。

ちなみにスクーターの新車を買うのは初めて。
ギヤチェンジがなく、回転計もない車両で慣らしをどうすればいいのかも疑問だったので、販売店のメカさんに聞いてみたところ……「1000kmまでは、スロットル全開は避けてください。ブレーキも当たりがつくまでちょっと時間がかかるので、ガツンと操作するのは控えてください。これをやるかやらないかで、車両の保ちはかなり変わってきますよ」とのこと。
後で読んだオーナーズマニュアルにも書いてありました・汗。

983kmとなった時点で初回1000km点検に。天候不順であまり走れず、1000kmに達するまで1ヵ月はおろか、結構時間がかかってしまいました。

さて本題、慣らし運転直後に入れるオイルに関しては、自身で製品開発にも携わるオイルのスペシャリスト、アッシュオイルを取り扱うジェイシーディプロダクツ代表の岸野 修さんに聞いてみました。すると──。

「新車の乗り始めのときから良いオイル、つまり潤滑性の良いオイルを入れておくことは大事なことです。慣らし運転は、金属の凸部分がぶつかり合ったとき最小限の摩耗で抑えることが目的となります。ですので、慣らし運転は負荷をかけないようにするのです。

ただ、一般に慣らし運転は1000kmとされていますが、それぐらいの距離だと金属同士のなじみ……『あたり』は完全に出来ていません。4輪だと1万km、2輪だと5000kmくらい走ってようやく『あたり』が出来てきます。なので、その間に良いオイルを使用し続けると、後々のエンジンの摩耗の仕方がだいぶ違います」

スクーターにはスタンダードなPSE MOTO-SPEC 10W-40がオススメ

あわせて、スクーターを代表してPCXと相性の良いA.S.H.オイルで推奨される銘柄を挙げてもらったところ「一般にスクーターは超高負荷がかかるわけではないので、スタンダードなPSE 10W-40が良いでしょう」。


A.S.H. PSE MOTO-SPEC 10W-40

100%化学合成油に匹敵する潤滑性もあるというPSE 10W-40。1L缶の価格は2563円で、PCXならオイル容量0.8Lなので1缶でOK。

スタンダードグレードの「PSE」はエステル+鉱物油の部分化学合成油ですが、粘度調整剤を用いず、ベースオイルの調合だけで粘度を作り出すA.S.H.オイルならではの製法は変わらず。
高温時に分子が壊れオイルの汚れの原因となってしまう粘度調整剤が含まれていないので、熱による変化が少なく、油膜の強さにも定評あり。


PSEなら価格も手頃。たくさん走ってこまめにオイル交換することになるであろうPCXにはありがたい。
というわけで、販売店でちょうど取り扱っていたこともあり、1000km初回点検時の最初のオイル交換でPSE 10W-40を入れてみました。そして、早速日帰りツーリングに。

PCX150 エンジン
3代目ホンダ PCXの水冷単気筒OHC2バルブエンジン。エンジン自体が見えないので、ホンダさんの広報写真から。最高出力12ps/8500rpm、最大トルク1.2kgm/5000rpmというスペック。
初回点検と同時にA.S.H. PSE MOTO-SPEC 10W-40へとオイル交換。

良いオイルに交換するとMTのバイクではシフトタッチがシャキっとするという話は良くありますし、実際に自分も体験していますが、PCXはATのスクーターなのでそういう変化はありません。

変わったことと言えば、エンジン音。アイドリング時はダカダカダカッ、スロットルを開けるとガォーン、ガォーンと空冷単気筒のオフロード車のような勇ましい音だったのが、アイドリング時はトゥクトゥクトゥク、スロットルを開けたときはフォーンという優しい音に。

快適な走りが大きな特徴であるPCXは、そんな優しい雰囲気のほうが似合う気がしますし、長時間走っていていると勇ましい音はちょっと疲れてしまうので、良い変化だと思っています。
とはいえコレがA.S.H. PSE 10W-40による効果なのか、「1000km慣らし」を終えて最初のオイル交換をしたことによるものなのか、今回の状況からは判断しづらい。

ちなみに燃費も計測してみましたが、1000km慣らし中は大体46km/L台。今回のツーリングでは47km/L、その後、市街地走行をしてみても概ね46km/Lで安定。
慣らし中はスロットル全開を避ける運転をしていたので燃費には良く作用するでしょうが、一方、エンジンのみならず車体の各部に「あたり」がついていないとするとフリクションは多めのはずで……なんてことを考えると、コチラも何とも言い難い。

いずれにせよ、岸野代表に教えてもらった5000kmまでまずは状態変化を観察していきたいと思っています(その間にもう一度オイル交換はするでしょう)。
せっかく購入した新車、良い状態を保ちながら、長く大切に乗りたいですしね。

高速に乗れないので遠くまでは行けませんが、日帰りツーリングも楽しめるPCX。首都圏から湘南方面を往復する程度では、燃料計は4目盛りくらいを使うだけ。
江ノ電とPCX。仕事柄バイクを撮影することはありますが、鉄道をカッコよく写真に収める勘所が全然わかりません……。

レポート&写真●上野茂岐


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ラインアップを解説!【最新スポーツバイクから旧車まで対応するA.S.H.オイルとは】

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