疲労軽減は安全と翌日に効く!
走行風や振動は、バイクならではの楽しさであると同時に疲労の原因にもなる。また、ライディング中は常に周囲に気を配らなければならず、精神的な疲労も蓄積される。
走行中は意識しなくても、ツーリングの休憩時や帰宅後に急に疲れを感じたことは、誰もが経験しているはずだ。
若い頃は一晩寝れば回復したかもしれないが、疲れは年を追うごとに抜けにくくなり、疲れが残ると翌日からの仕事に影響が出る。
かといってツーリング後に休養日を入れると、旅の日程は短くなってしまう。そんな年配のライダーのために、疲労を抑制するアイテムやツーリングを快適なものにして結果的に疲れにくくする用品など、様々な商品がリリースされている。
今回はそんな快適ツーリングに重要なウェアアイテムを紹介する。自身が直接身にまとうウェアはこだわった、機能的なものにしたいというライダーは多いはずだ。初夏を過ぎると訪れる梅雨シーズンにピッタリのレインウェアなど、ツーリングに必須のアイテムも併せて紹介していこう。
オススメその1 着るウエアを選ばない軽量・独立プロテクター
Alpinestars BIONIC PLUS KNEE PROTECTOR
価格:5184円 サイズ:S/M、L/XL カラー:ブラック
Alpinestars BIONIC PLUS ELBOW PROTECTOR
価格:5184円 サイズ:S/M、L/XL カラー:ブラック
問い合わせ 岡田商事
TEL:03-5473-0371 http://www.okada-corp.com
プロテクターを内蔵するライディングウエアは、事故が起きたときにライダーを守ってくれる安全装備である。
しかし、例えば通勤や仕事中にバイクを使う場合は、専用ウエアに着替えづらいこともあるはず。そんな人にお薦めするのが、肘と膝に直接装着するアルパインスターズのプロテクター、バイオニックプラスだ。
人間工学に基づく左右非対称デザインを用いたこのエルボー&ニープロテクターは、衝撃を効果的に吸収し、蒸れ防止や軽量化にも貢献するハニカム構造を採用。プロテクター自体が柔軟なうえ、形状もスリムなので普段着の下に付けても違和感は少ない。
また、肌が触れるベースパッドにもソフトなメッシュ素材が使われており、長時間の装着でもわずらわしく感じることはないはずだ。
それが大ケガでなくても、仕事はもちろん日常生活にも支障をきたすのが、転倒時にヒットしやすい肘や膝。そうした部位を保護できるバイオニックプラスは、大人のライダーには必須のアイテムと言えるだろう。

●ニープロテクターを装着した上に普段着のデニムパンツを履いたもの。
スリムかつ柔軟なプロテクターが足に密着するため、膝周りのボリューム増加が抑えられているのが分かる

●ニープロテクターはスネの上部まで保護可能。関節部の可動性を損なわないよう、プロテクターに柔軟なラバー素材を採用する

●肘から前腕部まで保護するエルボープロテクター。柔らかく面積が広いメッシュのベースパッドにより締め付け感が軽減されている。膝用、肘用共に2本の面ファスナーベルトで装着する。このベルトは伸縮性があるため、付け外しや締め付け具合の調整も簡単だ

●両モデルとも、ヨーロッパの安全規格である「CEレベル1」をクリア。これらを装着することで、同社のライディングジャケットやパンツと同レベルの高い保護性能を享受できるのだ
オススメその2 蒸れないレインウエアで雨天も快適
Elf ELR-8291 ストレッチレインスーツ
価格:1万2744円 カラー:グレートライ、レッドトライ、ブルートライ、グリーントライ(セットパンツは全色ブラック) サイズ:S ~ 4L
問い合わせ フラッグシップ
TEL 048-762-1021 https://flag-ship.co.jp
スタイリッシュなモデルも多く登場
体力消耗につながる水ぬれから体を守ってくれるレインウエアだが、単純な防水構造のものだと湿気がこもり結露でウエア内がぬれてしまう。
それを解消したのが防水性に加えて透湿性も備わったレインウエアだ。近年ではさらに、デザインにも凝ってスタイリッシュに着られるものも出てきているのだ。
「Elf ELR-8291 ストレッチレインスーツ」は、特殊ラミネート加工を施されたソフトな感触のストレッチポリエステルを素材に採用したレインウエア。
もちろん防水透湿仕様で、幾何学的なパターンを用いたカジュアルなルックスも魅力的。サイズ展開が幅広いのもうれしい。
オススメその3 快適を保持する機能性インナーウェア
GOLDWIN GSM24800 マルチインナージャケット
価格:5940円 カラー:ブラック、オレンジ×グレー、オレンジ×レッド、ネイビー×ライトブルー、グリーン×ネイビー サイズ:S ~ XL
GOLDWIN GSM24802 DRY ICE ライディングジャージ
価格:4212円 カラー:ブラック、ネイビー、ブラック×ライム、プラチナ×オレンジ サイズ:M ~ XXL、BM
問い合わせ ゴールドウイン
TEL 0120-307-560 https://www.goldwin.co.jp/motorcycle
持っていれば「いざ」というとき役に立つ
時間や天候、標高などといった環境の移り変わりにうまく対応することも疲労軽減のコツ。そこで役に立つのが、アウターの下に着る機能性ウエアだ。防風素材を使ったもので冷風の侵入を防いだり、吸汗速乾性素材のもので汗ぬれを防いだりと、快適性向上に大いに貢献してくれる。
GOLDWIN GSM24800 マルチインナージャケットは、コンパクトに畳めて脱いだときにかさばらず、昼夜の気温差が大きい季節のお供として便利な携帯ウインドブレーカー。カジュアルなカラーリングで降車時も自然に着られるのもポイントと言えるだろう。
また、GOLDWIN GSM24802 DRY ICE ライディングジャージは、高い吸汗速乾性と消臭効果、熱線カット機能、そして熱を効率的に逃がすことで涼感を持続させる性質を持ったクーリング素材「DRY ICE」を素材に採用した長袖シャツ。UVガード機能もあるので春夏の肌着にお薦めだ。
オススメその4 運転に集中できる快適かつ安全なヘルメット
ヘルメットが快適だとライディングに集中できる!?
「快適なヘルメットなら長く被っても疲れない」というのは本当の話。
頭部を保護するヘルメットは、長時間のライディングでは肩や首が凝り疲れる原因にもなる。そのため、空力を考慮した形状や軽量化、静粛性の改善によりライダーの負担を軽減したヘルメットも登場している。
疲労し集中力が途切れると事故を起こしやすくなるため、安全のためにもこうしたタイプを選ぶのはありだ。
多様な状況変化にも対応
ARAI アストラル-X
価格:5万5080円(単色)、6万2640円(グラフィック)
問い合わせ アライヘルメット
TEL 048-641-3825 http://www.arai.co.jp

●日差しのまぶしさを首の傾きとシェードの有無で軽減するプロシェードシステムを標準装備。頭頂部のダクトからの風切り音の発生を防ぐスライドシャッターや、ヘルメット下部からの風の巻き込みを抑制するエアロフラップなども搭載問アライヘルメット ※写真はアルミナシルバー
小さく、軽くを徹底追求
SHOEI Z-7
価格:4万8600円(単色)、5万7240円(グラフィック)
問い合わせ SHOEI
TEL 03-5688-5180 https://www.shoei.com

●軽くコンパクトな設計に加え、リフト(浮き上がる力)やドラッグ(後方に押し付ける力)を低減させたエアロフォルムがライダーの負担を減らし疲労を抑制。風切り音の発生を抑え、さらに音の侵入も防止するなど静粛性の高さも特徴だ ※写真はZ-7 ランパス TC-5(黒×灰)マットカラー[新色]
帽体付近の気流を整える
KABUTO エアロブレード-5
価格:3万4560円(単色)、3万7800円~ 3万8880円(グラフィック)
問い合わせ オージーケーカブト
TEL 06-6747-8031 http://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/

●独自の空力デバイス、ウェイクスタビライザーや前面投影面積を絞り込んだ形状の採用で空気抵抗を低減。また、加減速Gや走行風はライダーの首や肩の負担となるが、軽量化やコンパクト化によりそうしたストレスも軽減させている ※写真はシャイニーレッド
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