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コンセプトは「ワイルドで、ダイナミック」信頼に足る頑丈さ
今、あおり運転や事故の際の証拠映像として、四輪だけでなく二輪でもドライブレコーダーの需要が高まっている。さらに、モトブログやSNSなどで動画を共有して楽しむためにも、ドラレコを求めるライダーは増えている。
二輪・四輪のパーツなどを輸入・販売する阿部商会は、韓国のカーエレクトロニクスブランド「シンクウェア」の高性能バイク用ドラレコ「スポーツ M3」の取り扱いを開始した。この製品のコンセプトは、「ワイルドで、ダイナミック」。
四輪用のドラレコは室内に装着されるが、二輪用は当然むき出し。雨が降れば濡れてしまうし、ホコリや泥などで汚れるのも当たり前。また、振動も大きいため、故障のリスクは高い。そんな過酷な環境でも安定した美しい映像を撮影しつづけられるよう、技術の粋をつぎ込んで作られたのが、このスポーツM3だ。
まず耐久性だが、「完全な防塵構造で水面下での使用が可能」なことを示す防塵防水規格のIP68を取得。さらに、耐熱耐寒、振動衝撃、紫外線、過電圧逆電圧など、独自の144項目に及ぶ品質試験をクリア。二輪用として十分な信頼性を確保している。
電子ブレ補正機能「アドバンスドEIS」搭載で振動のない映像を撮影
映像の解像度はフルHD。現在はそれを越える高解像度のドラレコもあるが、ナンバープレートを読み取るレベルならフルHDで十分すぎるほど。
それより、二輪で問題となるのが振動による映像のブレだ。いくら高解像度でも、映像が揺らいでいては、細部は読み取りにくいし、見ていても目が疲れる。
このM3は、電子ブレ補正機能「アドバンスドEIS」を搭載。
これはドローンにも使われる技術で、6軸センサーが走行時の揺れ認識して補正。ブレのないスッキリした映像を録画できる。
実際に撮影した映像を見ても、振動はうまく消されており、非常なスムーズでクリアな動画となっていて驚かされた。
これなら、ツーリングの映像などを記録するのにも大活躍してくれそうだ。ちなみに、コントローラーの操作で手動録画も可能。旅先で出会った絶景もちゃんと残しておけるのだ。
実際に編集部で撮影した映像はバイクの振動をほとんど感じさせないクリアなもの。ゆらゆらと映像が揺らぐこともなく、とても見やすい。逆光やトンネル出口など明暗差のある場面でも白飛びは抑えられていた。どんなときでも安定した映像を記録できる実力を確認できた。
また、夜間でも明るくノイズの少ない映像に補正する「スーパーナイトビジョン2.0」や、明暗差がある場所でもくっきり見せる「ワイドダイナミックレンジ」といった機能も搭載。前後カメラ搭載で、後方からのあおり運転や追突事故なども記録可能だ。つまり、どんなシーンでも周囲の状況をばっちり記録してくれる。
手動録画コントローラーと64GBのメモリーカードを同梱
付属するコントローラーをハンドル周辺に設置しておけば、ボタン操作による手動録画で、前10秒/後50秒の最大1分間の映像を別フォルダに保存してくれる。
また、64GBのマイクロSDカードが付属するのもうれしい。
付属のSDカードでは、最大6時間の録画が可能。メモリーカードは最大128GB(別売り)まで対応。128GBのメモリーカードを使用した場合には、最大12時間も録画できる。
スマホ連携でドラレコ本体の設定や撮影映像のダウンロードも可能
本体にWi-Fi機能を内蔵し、専用アプリをインストールしたスマートフォンと接続可能。ドラレコ本体の各種設定のほか、録画した映像データのダウンロードや削除がスマートフォンから操作できる。
事故が起きたとき、事実を物語ってくれるのはドラレコだけ。二輪用に専用開発されたスポーツM3なら、万一の際にも確かな証言者となってくれるはずだ。
THINKWARE「SPORTS M3」仕様
イメージセンサー:2.1メガピクセル 1/2.8″ ソニーIMX291
画角:140度
解像度:フルHD(1920×1080)
ビデオコーデック:H.264/MP4
メモリ 64GB マイクロSDカード付属
録画方式:常時/手動
消費電力 5.3W/12V
作動温度:マイナス10〜60℃
アプリ対応OS:Android/iOS
GPS、Wi-Fi 内蔵
価格:4万8180円
まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●岡 拓/太田力也