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風の影響を極力抑えたデザインとサウンドを実現!!

「コンパクトで高機能」というのは多くのプロダクトにおいて理想とされるが、その実現は簡単なことではない。性能を落とさずに小型化するには、それまでになかったアイデアが必要になるからだ。カルドのハイエンドインカムのひとつ、パックトークスリムJBLは、本体とコントローラー部を分けたセパレートスタイルとすることでこの問題に対するひとつの解を提示した。

一般的なインカムの装着位置である左側面下部に装着するのは、厚みが約6.5mmというスリムなコントローラーだけ。多くのインカムで気になる風切り音を低減でき、ヘルメット自体のフォルムを崩すこともないのだ。また、近年は空力性能を重視したヘルメットが増えているが、インカムを装着したことで高速域での左右のバランスが乱れては意味が無い。パックトークスリムJBLならそうした心配がなく、ヘルメットの性能を存分に発揮できると言える。
なお、ヘルメットの形状に合わせて、後部に装着する本体のクランプとスカートはロングとショートの2タイプが付属する。
コンパクトながらフラッグシップモデルと同等の機能性を持つ「カルド PACKTALK SLIM JBL」
パックトークスリムJBLのもうひとつの特徴は、もうひとつのハイエンド機であるパックトークボールドJBL同様、網目状のネットワークにより最大15人のライダーで通話でき、グループからの離脱や合流も自由なDMC(ダイナミック メッシュ コミュニケーション)を採用すること。さらに日本語による音声操作や、他社を含めたブルートゥースインカムと会話できるユニバーサル接続を備え、専用スマホアプリ「カルドコネクト」を使った直感的な設定や操作も可能。つまりパックトークスリムJBLは、この大きさながら我慢することが何ひとつないのだ。


「カルド PACKTALK SLIM JBL」製品情報

価格:4万480円(シングル)、7万6450円(デュオ)
防水性:IP67 最大通話人数:15人
最大通信距離:約1.2km
連続使用時間:インカム通話最大約13時間
本体サイズ:高さ38×幅69×奥行き6.5(各mm)
本体重量:76g
Bluetooth4.1 他社インカムとも通話可能
デュアルコア搭載(DMC+Bluetooth)
まとめ●モーサイ編集部 写真●佐藤竜太