走行の振動で車載したスマホが壊れたり、動画がブレたりするのを防ぐ「バイブレーション・ダンパー」
写真や動画の画質を向上させる、手ぶれ補正機能を備えるスマホが増えている。と同時に、長くバイクにスマホを装着していたバイク乗りの間からカメラアプリを起動すると画面が波打ったり揺れたりする、といった異常を訴える声も聞かれるようになった。スマホを取り付けるハンドルバーは車体の中でも特に振動が出やすいために、そういった使い方を想定してないスマホだと壊れてしまうのである。
そんな事態に対応すべく、スマホなどのマウントをリリースしているクアッドロックから、同社のマウント専用の衝撃吸収ダンパー「バイブレーション・ダンパー」が発売された。従来から用意されるマウントとホルダーの間に装着するだけのシンプルな構造ながら、精密に設計されたシリコン製振動吸収パーツによりスマホが故障する原因となる高周波振動を最大90%以上も低減する。
1年以上の試用実験で、スマホに問題が生じた事例はゼロ
クアッドロックがリリースする「バイブレーション・ダンパー」の性能は折り紙付きで、2019年から20年10月までの18か月間、延べ500人以上のライダーに協力を仰ぎ試用してもらっても、問題が発生した例はひとつもなかったという。
スマホを壊してしまった場合、保証や保険を掛けてないと修理費が3万〜6万円以上になるケースもあり、「もうバイクにスマホは装着しない!」と言い切る人もいるほど。そうならないためにも、このグアッドロックと専用ダンパーは、ぜひお薦めしたいアイテムなのである。
簡単な取り付けで、スマホに悪影響を及ぼす高周波振動を最大90%カット
クアッドロックが従来からラインアップしている各種マウントに追加できる「バイブレーションダンパー」は、シリコン製の振動吸収パーツを採用した「デュアルシャーシ・サスペンションシステム」により、スマホに悪影響を及ぼす高周波振動を90%以上低減する。
上のグラフは、専門機関でバイブレーションダンパーの有効性を検証した実験の結果。グラフの赤いゾーンはスマホのカメラにダメージを与えやすい危険な高周波数の振動領域。ダンパー装着で、見事に振動が軽減しているのがわかる。
シリコン製のダンパーが入った突起部を指でつまむと、ぷにぷにと柔らかい。柔らかすぎてスマホが揺れるのではと思ったが、実際に装着して試してみても、画面がぶれて見づらいということはなかった。
バイブレーション・ダンパーを取付可能なのは、クアッドロックシリーズのスマホマウント
「バイブレーション・ダンパー」を装備可能なバイク用のマウントは、ハンドルバーやバックミラーステー、フォークステムなどに装着するタイプを用意。アイフォンやギャラクシー、その他エクスペリアなどのスマホに対応する機種専用のケースと組み合わせて使用する。マウントはバイク用のほか自転車やクルマ、人間の腕やバックパックのベルトなどに装着するタイプもラインアップし、用途はとても広い。
価格:3080円
まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●佐藤竜太