“ノンポリマーで劣化しづらく、エンジン内部を汚しにくい”という特長を持つJCDプロダクツのアッシュオイル。
前回に引き続き、第4回もアッシュオイルを実際に使用してのインプレッションをお送りする。今回は小排気量車に使用した場合どのような違いがあるのかを、モーサイWEB編集部スタッフ・日暮の足バイクであるホンダ・エイプ100を実験車としてレポートしていこう。
どれでも一緒ではないのか……?
長年小排気量バイクを乗り継いでいる筆者であるが、白状すると足バイクのオイルはあまり気を遣っていない。日常のアシににあまりコストをかけたくないということもあり、現在足バイクとして活躍しているホンダ・エイプ100には、もっぱらバイク用品店のセールで安売りしている鉱物油を使用。
強いて気を遣っているポイントを挙げるならば、交換サイクルをちょっと早めの2500km程度で行っていることくらいだ。
ところがどっこい。
結論から先に言ってしまうと、アッシュオイルを使用したところかなりはっきりとした変化を感じられたのである。
いったいどのような変化なのか? 交換手順を交えつつ紹介していこう。
小排気量車のオイル交換はラクラク
オイル交換の手順は、排気量に関わらずどの車種でも基本的に同じだ。
まずは暖機運転を3〜5分間行い、エンジンを暖める。
その後ドレンボルトを外して古いオイルを抜き、新油を入れて規定量に達しているかを確認。オイルフィルターのある車種はオイル交換2回ごとに取り替えるのがセオリーだ(小排気量車には装着されていないか、簡易的なストレーナーが装着されているのみ)。
毎回忘れそうになるのが、オイル点検窓がない車種のオイル量確認方法。
エイプ100のようにオイルフィラーキャップにオイルレベルゲージが取り付けられている場合、レベルゲージのオイルを拭き取って車体を垂直にし、レベルゲージをねじ込まずに差して引き抜く。ゲージ上限までオイルが入っていることを確認できればOKである。
なお、車体をサイドスタンドで立てたままだったり、オイルフィラーキャップをねじ込んでしまうと正確なオイル量を確認できないので注意が必要だ。
ちなみにオイルジョッキを持っていない場合、100均に売っている計量カップなどで余剰分のオイルをあらかじめ分けておけば、入れすぎてしまうことを防げる。エイプ100のオイル交換容量は900ccなので、今回はメスシリンダーで100cc除いておいた。
ギヤの入りだけではなく、燃費も改善!?
オイル交換が完了したら暖機をして、さっそく効果を確認するための試乗にGO!!
今回は推奨よりも高い粘度である10W-40のオイルを入れているため(取扱説明書に記載されているエイプ100の推奨粘度は10W-30)、冷間時はほんのわずかに回転が重いかなぁ……と感じるが、暖機後はアイドリングもブリッピングも重ったるさはなく、走行時のレスポンスも良好という印象。
驚いたのが、シフトチェンジ時の渋さがなくなったこと。鉱物油を使用していたときは距離が伸びてくるとシフトチェンジ時に渋さがあったり、ニュートラルに入りにくかったりすることがあった。
しかしアッシュオイルを入れてからはフィールが向上し、シフトアップ/ダウンで生じるストレスがかなり減少したのである。
このフィーリングのよさは、交換後1500kmほど走行した現在でも変わらずに保たれている。ノンポリマーで劣化しにくいアッシュオイルの特長が十分に表れている、といえるのだろう。
さらに驚いたのが、交換後に燃費が向上したこと。
鉱物油を使用していたときは概ね45〜49km/Lという燃費だったが、交換後1500kmの燃費を計測したところ、50km/L台を複数回記録。最高燃費も記録を始めてから初となる52km/Lを叩き出したのだった。
もちろん走行環境やスロットルの開け方、筆者の体重(実際5kgほど軽量化している)など、オイル交換以外の要素も多分に関わってくる話なので、燃費向上がオイルのみによってもたらされたのだと断定はできない。
しかし、走行時のレスポンス向上やエンジン内部のフリクション低減により、発進や加速時のアクセル開度が若干ながら減少したことは燃費向上の理由として十分考えられるだろう。
結論としては、やはりオイルの性能にしっかり着目してチョイスすることは、マシンのみならずライダーの負担を減らすことにも繋がると認識したのである。
フリクション低減はエンジン内部部品の寿命を延ばすことに直結するので、エンジンの負荷が大きい小排気量こそ、上質なオイルを使用する意味があるといえるだろう。
ストレスフリーなライティングを実現するアッシュオイル。愛車とより長く付き合いたい人は、1度試してみることをオススメしたい。
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