バイクという工業製品は最先端の技術——テクノロジーの塊だ。当然、バイクを取り巻く用品もそうでなければ似合わない。愛車を旧態から脱却させようとすれば、おのずとたどり着くブランドがある。今回紹介するのは、自動車/航空機用の分野でも高い信頼を獲得しているフックスシルコリンだ。
機械産業メーカーの厳しいチェックをパスするオイル
バイク用エンジンオイルブランドのシルコリンを擁するフックスの主な顧客は、一般のライダーやドライバーだけではない。自動車産業や航空機産業など、企業向けに製品開発や製造を行ってきた。
企業のチェック項目は厳しい。実際に機械へ使用してどんな結果が得られたか事細かにデータを取り、規定に達しなければアウトだ。"フィーリング"などという曖昧な判断基準はない。こうした熾烈な試験を乗り越え続けて他社より高い性能を数字で示してきたフックスは、エンジンオイルにもそのテクノロジーをフィードバックする。各企業からお墨付きをもらったメーカーが作る信頼性あふれるオイル。それこそがフックスシルコリンの潤滑油だ。
CLASSIC CHATSWORTH40Pro4シリーズ
エステルをベースにした100%化学合成オイル。エステルの持つ電気的吸着力でエンジン内に強固な油膜を形成し、究極の低フリクションを実現する。対応粘度は、5W-40、10W-40、10W-50、15W-50、10W-60の4種類で、価格は3630円(1L)。
XPテクノロジーによる高い保護性能
Pro4シリーズ
エステルをベースにした100%化学合成オイル。エステルの持つ電気的吸着力でエンジン内に強固な油膜を形成し、究極の低フリクションを実現する。価格は3630円(1L)で、粘度は5W-40、10W-40、10W-50、15W-50、10W-60の5種類。
シルコリンは今年から始まる新たな環境基準であるユーロ5を見据えた技術開発を行ってきており、同社製オイルのProシリーズとCompシリーズにXP(エクストリーム・パフォーマンス)テクノロジーを投入している。これは環境性能の向上を主な目的としたものだが、それを目指すうえで実現した効果は単純なクリーンさだけにとどまらず、結果として燃費や出力の向上、エンジン部品の摩耗の低減やオイルそのものの耐酸化性の向上などが実現している。
環境基準への対応というと末端となるユーザーには関係がないようにも思えるが、こうした大きな恩恵があるのだ。

写真の2つのピストンは、左が他社製高性能オイル、右がXPテクノロジーを用いたPro4(SAE10 W-40)を使用したエンジンに入っていたもの。クリーンで洗浄性の高いPro4はカーボンの堆積が少ない。
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