革ブーツの定番「スムースレザー」のメンテナンス方法
ワイルドウィングのブーツはカラーバリエーションで牛革の種類が違います。
ブラック・ワインレッド・ダークブラウン(ダークブラウンはファルコン・イーグルのみ)の3色はスムースレザーと言われる表面が滑らかなもの。
クレイジーブラウンはヌバックと言われる表面が起毛しているものです。
まず最初は、スムースレザーのメンテナンス方法からご紹介。
上の写真はどちらもスムースレザーでブラックのブーツ。
並べて見てみると、右のブーツのほうが若干白色になっていませんか?
これは左のブーツがおろしたてなのに対し、右のブーツはノーメンテで放置されていたものの違いです。今回は右のブーツ(一回もメンテナンスをしていない)を実際にメンテナンスしていただきました。
これをどうメンテナンスするか、一言で言えばオイルを塗るだけです。
革は生物の皮膚、極端な話、要は人間の肌と一緒です。
手が乾燥した時に保湿クリームを塗るのと同じで、革ブーツも定期的にオイルを塗る必要があるんだとか。
ちなみに塗るオイルはミンクオイル(動物性のオイル。油分以外に、革に必要な栄養も入っている)で、ウィングローブさんも通販などで購入できる一般的なミンクオイルを塗っていました。
まず初めに、ブーツの形が崩れないようシューキーパー、もしくは丸めた新聞紙等を入れます。
次にペーパーなどでホコリや汚れを拭き取っていきます。しつこい汚れはペーパーに少し水を含ませ拭き取りましょう、
その後、ミンクオイルを指で取りブーツに塗り込んでいきます。

●ミンクオイルは少なめでOK!
指で塗り込む理由は、革にオイルをより入れるため。体温や塗り込む際の摩擦熱で革の毛穴が開き、その分オイルが良く入るんだとか。更に熱でオイル粘度も高まり馴染みやすくもなるので一石二鳥。
「温める」という意味でドライヤーなどで軽く吹くのも良いかもしれませんね。
今回はブーツが大分乾燥していたため、ミンクオイルを沢山塗り込んでいきますが……、塗りすぎると革の内部でカビが発生してしまうため注意が必要。
基本的には少量だけ塗ることを心がけ、下駄箱などのカビが発生しやすい保管場所は避けましょう。
ミンクオイルを塗った後は、余ったオイルを軽く拭き取ります。
そうすると……!!

●差が歴然です!
左半分がミンクオイルを塗り込んだ状態、艶が出ているのがわかりますね。
見た目の違いは艶の有無だけですが、革に栄養が補充され長持ちする、革自体が多少柔らかくなる等良いことずくめ。
また、仮に毎日履く場合であっても、メンテナンスサイクルは一月に一回程度。週に一回二回程度ならば二月に一回のメンテナンスで良いそうです。
たったこれだけでメンテナンスが完了するなら、革ブーツを長持ちさせるためにもメンテナンスを定期的に行いたいですね。