
スマホをバイクで運用するには振動や風雨対策に加え、バイクから離れる際にスマホホルダーからの脱着や再装着が必要になるし、グローブをはめた手では操作しにくい。そんな煩わしさや不安要素を解消してくれるのがこの製品で、無線または有線で手持ちのスマホと接続すると、スマホにインストールされた地図アプリがカーナビ感覚で使えるようになる。クルマで急速に採用例が増えているディスプレイオーディオのバイク版だ。
画面は5インチスマホと同程度の大きさで、Apple CarPlayもしくはAndroid Autoに対応するアプリのアイコンだけが運転中の操作や視認を考慮した仕様で表示され、使わない(使えない)アプリのアイコンは表示されない。地図アプリの住所や地名を入力するキーも大きくなるうえに非導電式のグローブで動作するのもありがたい。
同梱のクランプとバイザーホルダーでハンドルバーに装着して、電源はUSBタイプAからも取れるようになっており、車体のメインスイッチと連動するUSBであれば、スマホとのペアリングを済ませた後は本体のスイッチをONにするだけで運用可能だ。
一度体感したらもう手放したくなくなるほど見やすさも操作性も格段に向上するので、ぜひこの春のツーリングに活用してほしい。
モニターは取り外し可能

テックマウントで車体へ装着

電源接続はUSB端子にも対応

Apple CarPlayとAndroid Autoに対応

さまざまな地図アプリが表示可能
Apple CarPlayとAndroid Autoに対応する地図アプリはGoogleマップやYahoo!マップ、ナビタイム、iPhoneに標準搭載されている「マップ」など。いずれもスマホで利用するよりだいぶ見やすく、操作しやすくなる。バイク専用の有料ナビアプリ「ツーリングサポーター」も専用の契約が必要になるが2022年11月から対応開始。「ミュージック」やAmazon Music、YouTube Musicなどの音楽再生アプリやラジオ、本の朗読アプリなど対応するものが続々と増えている。LINEでは電話やメッセージの音声読み上げと作成・発信が可能






インカム接続で音声操作


イコライザーで音質調整

有線でも無線でもスマホと接続

製品情報
価格:3万5200円
本体サイズ:W150×H99×D21mm
本体重量:250g
ディスプレイ:5インチ液晶 TFTタッチパネル
解像度:800RGB(H)×480(V)
Bluetooth規格:5.0(2channel)
Wi-Fi規格:IEEE802.11b/g/n(2.4GHz 3channel)
外部インターフェイス:MicroSD(最大64GB SDXC)
内蔵スピーカー:1.5W
本体ポート:USB Type-C(動作入力電圧:5V/2A)
電源ケーブル:12V/24V対応
防水規格:IP67
同梱物一覧

・ディスプレイ本体
・テックマウント
・バイザーホルダー
・電源ケーブル(USB-A)
・USB(A凹→C凸)アダプター
・電源ケーブル(車体接続用)
・ドライバー
・レンチ
report●高野栄一 photo●北村誠一郎/編集部