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「冷感インナー」活用で、真夏の灼熱ツーリングが超快適になる! 極薄の生地一枚で、サラッとひんやり!

猛暑でもバイクに乗るなら、すでに「冷感インナー」は欠かせないグッズ!

梅雨明け宣言が出る前から全国的に猛暑が訪れている2023年。

「真夏のツーリング」に命の危険を感じている人はいませんか? とはいえ乗車時の安全を考えると、夏でもバイクに乗るときには長袖長ズボンを着用したいもの。

ただし当然、滝のような汗をかくわけで、ジャケットもズボンも身体に貼り付き、疲れるわ、トイレでの脱ぎ着はしづらいわ……そんな夏ならではの苦しみ、ありますよね。

そのつらさを大幅に軽減するための装備が……あるんです!

それは、夏用の冷感インナー。

メッシュジャケットの下に冷感インナーシャツを。

ライディングパンツの下に冷感タイツをはきましょう。

これだけで、夏のツーリングが桁違いに快適になります。

「ただでさえ長袖のジャケットを着ているのに、その下にインナーを着る? ましてやズボンの下にタイツ? そんなの余計に暑くなるのでは?」

とお考えになる方、きっといらっしゃいますよね。わかります。

でも、騙されたと思って一度試してみてください。本当に、嘘みたいに楽になるんですから!

こんなにスゴイ! 冷感インナーの3大メリット

冷感インナーを着ると快適さダンチで走れる、その理由は……。

1:冷感速乾タイプの化学繊維生地がかいた汗を素早く蒸発させ、気化熱により冷却効果をもたらす。

2:肌を露出しないことで、直射日光によるダメージを軽減できる。

3:生地の滑りがいいので、大量の汗をかいてもアウターが肌に貼りつかない。

まずは1の冷却効果。

冷感生地は着た瞬間ひんやりとした感覚を得られるのが特徴ですが、エアコンではないので、真夏の昼間、直射日光下で冷感が持続するわけではありません。

どちらかといえば、速乾効果にメリットがあります。インナーに染みた汗がすぐに乾く。そのときの水分の気化による冷却効果で涼しく感じられます。

特に、走行風をふんだんに取り込めるメッシュジャケットを着ていれば、気化熱の効果は最大に! ジャケットの下に普通の綿シャツを着ているのとは桁違いの涼しさを味わえます。

次に2の、直射日光によるダメージについて。

軽く見てしまいがちですが、夏の直射日光を素肌に浴びることによるダメージは甚大です。最近になって、男性向けの日傘が徐々に普及していることからもご想像いただけるのではないかと。

真夏に肌を露出すると、短い時間でもジリジリ日焼けしますし、最悪の場合は肌が火傷状態になることも。ですが長袖の冷感インナーを着用していれば、直射日光によるダメージから肌を守ることができるんです。

「夏はどうしても半袖がいい!」という方は、半袖のインナーを着て、ジャケットを脱いだときは冷感生地のアームカバーを使うのがお勧めです。

最後に3、滑りの良さ。

じつはこれが冷感インナーを使う最大のメリットかもしれません!というくらい重要。

汗をかいたときに服が身体に貼り付く不快感は、誰でも覚えがあるでしょう。乾いているときはサラッと心地よい天然繊維も、汗をかくと肌にべったり貼りつき、動きを制限したり、ジャケットの脱ぎ着を手間取らせたり……。

最悪なのは、トイレを急いでいるときです。ライディングパンツが足にべったり貼り付いて脱げない! まさに顔面蒼白に!!

冷感インナーに使われている接触冷感生地は、汗で濡れても滑りがいいのが特徴。シャツのみならず、ぜひタイツも使ってください。上下で着用していれば、汗びっしょりの状態でもスルッと脱ぎ着ができて快適です。

もちろん、生地の貼りつきで身体の動きが制限されることもありません。これがめちゃくちゃ楽。一度その快適さを体感すれば、「夏のツーリングには冷感インナーが必需品」という言葉の意味をきっとご理解いただけると思います。

二輪用品メーカーのライディングインナーほか、現場系メーカーも狙い目!

ここまで読んで「そんなにイイなら冷感インナーを試してみよう」と思った方へ情報をご提供。

まず、二輪用品メーカーからライディングインナーとしてリリースされているものは、バイクに乗ったときの使い心地に留意して開発されているのが特徴です。

こちらはTAICHIでリリースしている水冷式インナー「リキッドウインド」。

専用の冷却水を腰に付けたボトルからインナーへ送り込み、冷却水で濡れたインナーが走行風を受けることで冷却効果を得られるという仕組みです。

走行風と水の気化熱を運転者の冷却に利用するという発想は、二輪用品メーカーならではのもの。

専用冷却水にはメントールが配合されているため、ひんやり快適です。

(画像は旧タイプの商品で、現行モデルと異なります)

そして、「とにかくお手頃価格で冷感インナーを手に入れたい」というなら、狙い目はホームセンターなどで販売されている、現場系メーカー・ブランド発のインナー。

真夏でも屋外で仕事をする人向けに作られているだけあって、機能性は折り紙つき。おまけに、お値段もリーズナブルです。

筆者が愛用しているのは、現場系メーカー「おたふく手袋」から発売されているインナーブランド「BODY TOUGHNESS」。

創業以来長く軍手を製造するメーカーとして現場に知られていましたが、近年、「BODY TOUGHNESS」の高機能インナーのコスパと機能性の高さがSNSで話題になり、サイクリストやライダーの間でも愛用者が増えています。

猛暑下のツーリングを快適にしたいなら、断然「BTパワーストレッチEVO」シリーズがお薦め。

高強度、かつ冷感・速乾機能にすぐれた繊維コーデュラを使用することで、同社製従来冷感インナーに比べて速乾スピード約2倍・冷感機能約1.5倍を実現。

筆者の体感では、メッシュジャケットの下にこれを着て走るのが夏のツーリングでは一番快適! 猛暑日は、このインナーを着用した上で、首にゆるく水で絞った手拭いを巻くなどすると、さらに気化熱での冷却効果が高まり涼しく走れました。

「BODY TOUGHNESS」からは、他にもコスパに優れたスタンダードタイプ「BT冷感・消臭パワーストレッチ」シリーズや、消臭機能を高めた「BTパワーストレッチ デオドラント」シリーズなどがリリースされています。

現場向けからスタートしたブランドなので、ラインナップはメンズ製品が中心ですが、最近は女性ライダーやサイクリストからの高機能インナーを求める声が高まり、徐々にレディース製品も拡充中。

「BODY TOUGHNESS」は、全国のホームセンターや二輪用品店のほか、WEB通販でも手軽に入手できるので、「冷感インナー」に興味がある方は一度試してみては?

レポート&撮影●増田恵子 

CONTACT

○RS TAICHI(LIQUID WIND)
https://www.rs-taichi.com/feature/liquidwind/

 

○おたふく手袋(BODY TOUGHNESS)
https://body-toughness.jp/

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