目次
バイクブームの再来と言われ、若者や女性のライダーも増え活気づいてきた2022年。二輪業界の盛り上がりを反映するようにバイク用品も面白いアイテムが多く登場した。そこで一年の総括として、数々のアイテムを扱ってきたモーターサイクリスト編集部のスタッフが本当に使って良かった逸品をピックアップし、オススメの理由を解説する。
カスタム用品のイチオシはYAMAHA(ヤマハ)のパフォーマンスダンパーだ!
ヤマハ「パフォーマンスダンパー」
価格:3万3000円(XSR700用)
そもそものパフォーマンスダンパーは、ヤマハ発動機がクルマ用に開発した画期的な技術を用いた製品。レクサスなどの高級車にも使われ、約20年間で累計生産数200万本の実績を持つ。
これをバイクに転用したのが、ワイズギアから発売されているパフォーマンスダンパー。フレームから発生する振動を減衰して抑えることで、快適性や安定性の向上を図ることができるアイテムだ。
二輪車用は、パワービームという製品名だった時代を含めて、約10年の歴史がある。筆者もこれまで、セロー250やMT-09でその効果を体感してきた。
フレームに装着したパフォーマンスダンパーのストロークは1mm以下ということなので、フレームが振動により変形する量はごくわずかということになるが、この〝ほんのちょっと〟が意外と走りに影響を与えていることは、普段は気づかなくてもパフォーマンスダンパーを装着すれば実感できる。「プラシーボみたいなもんじゃないの?」と思ったこともあるが、車種や走行環境が変わっても必ず変化を体験できるのだから、もはやその効果に疑いの余地はない。
とにかく、安定感と上質感が向上するのが魅力。落ち着きが増すので、結果的にツーリングの疲労度も軽減される。愛車の走りをワンランク上げる〝魔法の棒〟だ!
パフォーマンスダンパーの効く仕組み
走っているバイクには外から大きな力が加わり、フレームがごく僅かながら変形している。フレームは金属製なので変形に対する減衰性が低く、外力エネルギーがほぼ蓄積・放出され、固有の振動数で変形を繰り返そうとする。パフォーマンスダンパーは、この振動を減衰してたわむ速度を緩やかにする。
ライター田宮が実走インプレッション!
今回は、スチール製フレームに688cc水冷並列2気筒エンジンを搭載したXSR700でテスト。装着直後から、ノーマルとは明らかに違うことが感じられた。それほどトバさず一般道を走っただけでも、直進安定性が増し、路面ギャップ通過の影響を感じづらくなった印象。旋回時も、装着している方が安定する。速度域が高めのコーナリングや高速道路でのレーンチェンジでは、微妙に重くなったようにも感じたが、そもそもXSR700は車重が軽いので、まったく問題はなかった。ちなみにウイリーからの着地も、装着している方が車体はすぐに落ち着いた。
パフォーマンスダンパー ラインアップ
YZF-R25/R3:3万3000円
MT-25/03:3万3000円
MT-07:3万3000円
YZF-R7:3万9600円
MT-09/TRACER9(2021~):3万9600円
MT-09/TRACER900/XSR900:3万3000円
SR400:3万800円
XSR700:3万3000円
XSR900:3万9600円
TÉNÉRÉ700:3万3000円
NMAX:3万3000円
XMAX:3万3000円
TMAX:3万9600円
SEROW250/XT250X/トリッカー:3万800円
レポート●田宮 徹 写真●北村誠一郎/編集部/ワイズギア
ワイズギア
TEL:0570-050814