ヤマハ セロー225 「セルが付いたら、売れた」第2世代、車名にWが付いた第3世代──その特徴を解説(1989〜1997年)

セロー225 セロー 3RW1 ヤマハ
1989年発売のセロー225(3RW1) 第2世代となる同車はセルスターター装備のほか、サスペンションの見直し、タンク容量の拡大(7.6L→8.8L)、シート肉厚のアップなどを実施
セロー225 セロー 3RW1 エンジン ヤマハ
第2世代のセロー225(3RW1) 新装備のセルはクランクケース前方に配置。同時にエンジン外観は従来の黒からシルバー仕上げとされた。エキパイはステンレス製となり耐久性がアップ。諸元上の性能は変わらないが、BST34キャブのセッティングも小変更されている(メインジェットの番手が#120から#122.5に)
セロー225 セロー 3RW1 タンク ヤマハ
第2世代のセロー225(3RW1) 燃料タンクは7.6Lから8.8Lへと1.2L増量。これはツーリング時の航続距離をより確保するためで、初代以上に多様な使い方に対応するモデルに仕上がったと言える。またセル装備に伴うバッテリー容量の増加(3Ah→6Ah)にもかかわらず、部品配置の適正化により車体幅の増加は抑えられた
セロー225 セロー 3RW1 メーター ヤマハ
第2世代のセロー225(3RW1) シンプルなメーターまわりのレイアウトはほぼ先代を踏襲しているが、速度警告灯は廃止されている。従来キャブ横にあったチョークノブは、操作性に優れる手元式に変更。キャブまでつながるワイヤを介し作動させる
セロー225S 3RW1 1992年 ヤマハ
第2世代と呼べるセロー225は細かく分けて4モデルある。最初の3RW1に引き続き、1991年7月にはヘッドライトの常時点灯や発電器強化など主に電装系の変更をした3RW2、1992年3月にはハンドルスイッチなどを小変更した3RW4が登場。写真は1992年5月発売の3RW3で、アルミ製ハンドルやリザーバータンク付きリヤサス、ブッシュガードなどが装備された7周年記念限定の「セロー225S」
ヤマハ セロー225W 1993年 4JG1
第3世代から車名にWが加わったセロー225W。Wが入った理由は、Wilderness(森林地帯)、Woods ridingといったコンセプトワードに由来するとの説もあるが、この世代に入るのは、マイナーチェンジを含め6モデルに上る。写真は初期モデルの4JG1
ヤマハ セロー225W 1993年 4JG1 リヤ ディスク ブレーキ
セロー225W(4JG1) 第3世代の大きな変更点が、リヤディスクブレーキの採用。ディスクローターは175mm径と小径で、絶対的な制動力よりもソフトなタッチを重視したセッティングで、山道などの低ミュー路で、そっと踏んで速度調整をする際に絶大な威力を発揮した
ヤマハ セロー225W ヘッドライト 1993年 4JG1
セロー225W(4JG1) 安全性をより高める装備として、ヘッドライト光量を従来の30W/30Wから大型車並みの60W/55W仕様に変更。明るさの大幅な向上を果たした。しかし、こうしたユーザーフレンドリーな仕様変更が重ねられつつも、初代から受け継ぐステム下部のハンドルスタンディングが廃止されることはなかった
セロー225W 4JG3 ヤマハ セロー10周年記念限定モデル
第3世代こと「セロー225W」 1995年2月になるとシート着座位置の幅とステップ幅を広め、ツーリング性能を向上した4JG2が登場。同年7月には写真のセロー10周年記念限定モデルが用意された(4JG3)。そして1996年2月にはカラー変更(4JG2)、同年7月には1500台限定カラーモデルが発売されている
1989年発売のヤマハ セロー225(3RW1)のカタログ
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