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自作の「電動カタナ」が公道走行中! どうなってるの? 見せて!撮らせて! 【プロカメラマン】が大量画像で記録! 

右側から見た車体全体図。電気回路の管理で使うスマホのホルダーが付いている状態で撮影。フロントホイールの径やディスクローターの大きさにより、スタンダードから手を加えられているのがそれとなく分かる。
ノーマルのカタナではシリンダー&シリンダーヘッドのあった部分には電源部を配置。一見、フィンに似た形状のカバーで覆われているのが目を引く。
下側の黒い部分が中国製のモーター。車体とのサイズ感とコストから選択したブラシレスDCモーターを使用。水冷車であればラジエターがある部分のケースは……前仕様では左右にモーターを搭載したツインモーター仕様だったためにその制御装置を入れた。現仕様では使っていない。実は木製の端材で前面は自作。
特徴的なヘッドライトはGPz900時代のチェロキー用を流用。縁の四角い部分はフォグランプ。夜間は中央部のライトがハイ&ロービームで点灯するようになっている。
この油圧式クラッチレバーは、以前にトランスミッションを積んでいた頃のなごり。現在の減速比では程よい加速をするので使っていないが、次期改造では何か機能を持たせるか検討している。
転倒や衝突の際にバッテリーを保護するフィン状の左右のカバーだが、電動車両の主張も兼ねた遊び心でLEDが赤く点灯するようになっている。夜間走行ではとても目を引く。
下側の黒い部分が中国製のモーター。車体とのサイズ感とコストから選択したブラシレスDCモーターを使用。水冷車であればラジエターがある部分のケースは……前仕様では左右にモーターを搭載したツインモーター仕様だったためにその制御装置を入れた。現仕様では使っていない。実は木製の端材で前面は自作。
ノーマルのカタナの19と16インチの乗車感から、18インチのスポークホイールに変更されたフロントホイールには外周を切削されたローターを装着。275→250mmに外径を小径化。また、フォークのアンチダイブ機能はキャンセルされている。筆者も昔の経験上、カタナでフロント19インチから18インチへの変更は著名チューナーのカスタム車試乗等で好印象を持っていたことから賛意を感じた。
一度は切断短縮加工されたシートレールだが、ノーマルシート装着のためにジョイントと旧シートレールを追加加工。シートカウルも装着可能にできるよう加工されている。細かい工夫として、ナンバープレート装着部だけでなく、リヤフェンダーも取付け可能としている。
タンク下側のバッテリー群から立ち上がってきた24セル分のコードは制御部分に分配されて48本になりコントローラーへ。太いまとめ配線だとタンク下で曲げるのが大変だったようで、配線数を分けて曲げやすくする工夫もされている。
タンク下側のバッテリー群から立ち上がってきた24セル分のコードは制御部分に分配されて48本になりコントローラーへ。太いまとめ配線だとタンク下で曲げるのが大変だったようで、配線数を分けて曲げやすくする工夫もされている。
フレームのトップチューブすぐ下に積まれたMFバッテリーは灯火類の作動用で、12Vの独立した電源。125~250ccクラス用程度のサイズか。
メインの動力バッテリーの上側、後部にBMS(バッテリーマネージメントシステム)とアクティブバランサーを振り分けて配置。セルの電圧差をチェックしたりBMSのエラー認証で電源が落ちてしまうのを回避したりするようにしてある。
動力がモーターになったカタナの登録証。出力は本文で記載したように20ps相当以下、ノーマルの750カタナが約250kg→180kg程度と軽量化。軽二輪登録となっている。
ガソリンを入れる必要のなくなったタンクは支持部以外を切り取られており、内側はバイク関連等で大事なサインを書いてもらうためのスペースとなった。
このスタイルでチェーンの音と路面をとらえるタイヤの音くらいしか聞こえてこない。初の市販当初は未来的だったカタナが苦心して電動化されたのを見ると、普通のバイクらしさを残しながらトラブルプルーフを続けて熟成に近づいた好例と思える。岩渕氏のライディング中、走行の様子は終始安定していた。
アラフィフ世代に差し掛かる岩渕さん。温厚な人柄の中に不屈の研究心を併せ持つ好人物だ。建築関係の職業に携わる現在、「残る人生、できるものなら電動バイク関連の仕事ができたらいいですねぇ」とのこと。研究者魂は、いつまでも……ですね。
車体左側に動力のモーターを搭載した電動カタナ。排気系パーツが皆無のため、全体像がとてもスッキリとしている。
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