ヒストリー

ウルトラオイルの歴史は60年以上! 懐かし缶と振り返る、ホンダ純正オイル「進化の過程」

2000年代以降、新時代のウルトラオイルとは?

2000年代に入りレーサーレプリカブームも去ると、ウルトラオイルは新たなラインアップを展開する。
2003年にはウルトラオイルの基本グレードが「ウルトラU」から「ウルトラG1」に名称変更し、他のグレードもGから始まる「G」シリーズとなり、「GP」は用途をスクーター向けとして「E1」「S9」というネーミングとなった。

2003年のモデルチェンジで登場した定番「G1」はそれまでの「U」から「G」シリーズとなり、現在まで続く事になる。
2008年のモデルチェンジでは「G」シリーズは継承しつつも、オイルの低粘度化が行なわれた。その中のエポック商品がこのG4で、0W-30の粘度は2021年の新「G1」5W-30登場の布石ともなる、ホンダの意気込みを示す商品だ。

2000年代も半ばを過ぎると世界は環境問題や省燃費に対する傾向が強まってゆく。その結果、2008年のモデルチェンジでは、「ウルトラGP」の20W-50グレードが高粘度によりラインナップから消え、トップグレードとなる「ウルトラG3」の名称はそのままに、部分合成油10W-40 から 100%化学合成油10W-30 のスペックに変更。
さらには当時の専門家も驚いたと言う「ウルトラG4」が0W-30の粘度で登場し、ホンダとしての低粘度化戦略が示された。

そして今年2021年発売の新ラインナップでは、ついに「ウルトラS」から続いたスタンダードグレードが10W-30から5W-30に進化して登場したのである。
このようにウルトラオイルは時代と共に進化と変化をしながらも「ホンダの純正オイル」と言えば、絶対の信頼性とブランド力を保っているのである。

2021年にモデルチェンジを行ったウルトラオイル。パッケージをシンプルでありながら上質感あるデザインに一新したほか、定番「G1」が鉱物油10W-30から部分合成油5W-30へと進化。「G2」と「S9」の10W-30粘度は販売終了となった。

レポート●上屋 博 写真●上屋 博/長谷川拓司/ホンダ 取材協力●ホンダコレクションホール

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