ヒストリー

2018年で"デビュー○周年"!【YZF-R1&HAYABUSA編】

2018 ANNIVERSARY BIKES

新型として登場し、数年後には次の新型、もしくは絶版になるのがバイクの宿命だが、名称やコンセプトなど、何らかの形で受け継がれる、あるいは復活するケースも多い。2018年にアニバーサリーを迎えるモデルを見てみれば、それがよく分かるはずだ。

今回はそのアニバーサリーモデルのなかから、ヤマハYZF-R1、スズキハヤブサを紹介しよう。

(report●石橋知也/ノア セレン)


■YAMAHA YZF-R1(1998年)

近代スーパースポーツの基本形

92年発売のCBR900RRが席巻していた同クラスにヤマハが出した回答がR1。コンパクトなエンジンや長いスイングアーム、CBRを凌駕する150馬力エンジンなどが特徴だが、コンセプトはあくまで「公道での」パフォーマンスの追求。CBRに真っ向から勝負を挑みこのカテゴリーを昇華させた。R1は熟成させるというよりモデルチェンジごとに新しい試みが行われるため、年式ごとの個性が強いのも特徴だ。

 

1998 YZF-R1

●97年9月開催のミラノショーで登場。メインシャフトとドライブシャフトを上下に配してエンジン前後長を短縮化、前後輪重量配分50%:50%を実現している。排気量998cc、乾燥重量177㎏。

 

2004 YZF-R1

●4代目となる04年型はデルタボックスV(ヴィクトリー)フレームへ進化。ショートストローク化されたエンジンで乾燥重量172㎏、最高出力172馬力と1㎏/1馬力を実現。

 

2007 YZF-R1

●伝統の5バルブ方式を一新、MotoGPマシンYZR-M1譲りの4バルブ方式を採用した新エンジンを装備。量産二輪車初の可変式エアファンネルも採用されて最高出力178馬力へ。

2009 YZF-R1

●ディメンションを一新したフレームやYZR-M1と同様のクロスプレーン型クランクシャフト、モード切り替え機能を採用。最高出力182馬力。145馬力の国内仕様も初投入。

 

 


■SUZUKI HAYABUSA(1998年)

突如出現したオーバー300㎞/hマシン

 

90年の発売以来最速の座に君臨したカワサキZZR1100(147馬力)に対し、ホンダがCBR1100XXスーパーブラックバード(164馬力)をぶつけ、にわかに盛り上がったオーバー300㎞/h競走。そこに他を圧倒する175馬力で投入されたハヤブサはインターモト98でデビュー。特徴的な有機フォルムにもインパクトがあり、ミラーを外さない完全ストック状態での実測300㎞/hオーバーを初めて達成したのも、国内二輪誌のテストにおいてはおそらく初。そろそろ3代目の登場を期待したい。

 

1998 HAYABUSA

●99年型で登場。同年行った海外二輪誌との合同テストでは302.11㎞/h、バックミラーなしの状態では311.82㎞/hを記録した。排気量1298cc、最高出力175馬力、乾燥重量215㎏。

 

2008 HAYABUSA

●初代は01年型での速度リミッター装着と速度計変更(350㎞/hスケール→300㎞/hスケール)以外にも細かい改良を積み重ね08年型で全面変更。排気量1340cc、197馬力。

 

2014 HAYABUSA

●13年型でフロントブレーキキャリパーをブレンボ製に変更しABSも採用。14年型から国内仕様も登場、180㎞/hリミッターが付くものの最高出力197馬力。ETC車載器を標準装備。

 

 


次回はメガスポーツの前身とも言える(かもしれない?)、リッターオーバーモデル編をお送りするぞ!

 

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