ヒストリー

2020年で40周年! スポーツ車の新境地を開拓した「最後の2スト」ヤマハRZシリーズ

近年リバイバルムードが高まっている。これには様々な要因が考えられるが、技術が発達して環境が目まぐるしく変化している今こそ、バイク本来の魅力とは何かを改めて見直すべき時期が来ているのかもしれない。
アニバーサリーモデルを振り返ってみれば、きっとその意味が分かるはずだ。
今回は2020年で40周年を迎える、ヤマハ・RZシリーズの変遷を見ていこう。

 

レーサーレプリカブームを巻き起こしたRZシリーズ

2ストのヤマハがピュアに走りを追求した渾身のモデルが、市販ロードレーサーTZレプリカのRZ250だ。

それまでの空冷2ストRDシリーズを一新し、新設計ピストンリードバルブ水冷2ストパラレルツインを搭載。リヤサスも空冷RDの2本サスから最新のモノクロスに変更。
国内では250ccを1980年8月5日に、350ccを1981年3月1日に発売。白×赤のカラーリングはレースでのヤマハ本社カラーで、国内向けの350ccや海外向けのRD-LCはフランス・ソノートヤマハのレーススポンサーだったゴロワーズイメージの青×白。排気量も80年当時の世界GPのカテゴリー(50、125、250、350、500cc)に沿ったものだったことから、本当にこの1台から1980年代に巻き起こった空前のレーサーレプリカブームが始まったと言っていい。

火炎イメージのキャストホイールやエレガントな曲線を描く燃料タンクなどもヤマハ流。
250ccでリッター100馬力を大きく超える35馬力、乾燥重量139kgはハンドリングのヤマハらしいレーシーかつ上質な走りを見せ、400どころか750キラーだった。
シリーズには後にRZ50、RZ125も加わっている。

左は速度計。当時は高速道路での最高速度が80km/hだったため80km/hから目盛りが赤。右は回転計でレッドゾーンは8500回転から。下部には水温計が組み込まれている。

ロードモデルでは初のモノクロスサスを採用。リンクを介さないカンチレバー式で大きく寝かされている。83年発売のRZ250Rからリンクを介するタイプに変更されている。

 

改良を繰り返してピュアスポーツへと発展

 

1980年 ヤマハRZ250

北米を中心に排出ガス規制が厳しさを増していた当時、2ストで名をはせたヤマハが最後にして究極のマシンを造ろうという意気込みで生み出した。鈍重な大排気量車では味わえない軽快かつ活発な走りで一躍大ヒットに。

 

1981年 ヤマハRZ350

エンジンのボアを54mmから64mmに拡大して347ccとしフロントブレーキをダブルディスク化。この後250と同様350R、350RRへ発展。欧州向けの名称はRD350LC。

 

1983年 ヤマハRZ250R

排気デバイスのYPVSを採用し最高出力は43馬力に。フロントブレーキがダブルディスクになったほかビキニカウルを採用。燃料タンク容量は16.5ℓから20ℓに拡大された。写真はYSP限定モデル。

 

1984年 ヤマハRZ250RR

角型ヘッドライト+ハーフカウルを採用。吸排気系の見直しにより最高出力は45馬力に向上。オプションでアンダーカウルやテールカウルが用意されフルカウル化も可能だった。

 

1984年 ヤマハRZ250R

RZ250RRが不評だったことから約8カ月遅れで投入されたネイキッド版。1986年には外装やホイールデザインを変更。1988年にはフロントホイールが18インチ→17インチに変更された。

 

1990年 ヤマハR1-Z

ネイキッドブームの影響もあり、鋼管トラスフレームや右2本出しサイレンサーで高品質感を追求したRZの最終進化形。排ガス規制により国内メーカーから2スト車が一斉にラインアップ落ちした1999年まで存続した。

 

こんなのもあった! 1980年 ヤマハRZ250 Y.A.C. LIMITED

レッドバロン創立10周年を記念して83年に限定300台で発売された“青のRZ”。
輸出仕様のRD250LCには標準でこの色が設定されており、白、黒と合わせて計3色だった。

 

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