ヒストリー

なんで手放しちゃったんだっ! 編集部員が「売らなきゃよかった」と後悔したバイクたち

日々数々のバイクに触れる二輪車雑誌編集部員だけあって、これまで所有したバイク遍歴の話題になると必ずといっていいほど出てくるセリフが「売らなきゃよかったよなぁ」である。

手放した当時はまさかそのあと値段が高騰したり、同系統のバイクが販売されなくなる……なんてことははっきり言って予測できるわけがない。そのバイクの乗り味が自身にピタッとはまっていたのなら、後悔の度合いはさらに高くなるだろう。

と言うわけで今回は、編集部員が「手放さなきゃよかった!」と後悔しているバイクを紹介しよう。
なお、当記事によって読者諸兄の「売ってメチャクチャ後悔した!」という古傷をえぐったとしても、編集部は責任取れないのでご了承頂きたい。

 

今でも感触を思い出す・XR250R(ME06)

XR250R(写真は1986年に300第限定で販売された競技専用仕様)

手放したのをかなり後悔したのはXR250R(ME06)1986年モデル。
バイクに乗るならオフの勉強も必要だと考えた大学生は、バカだから、なぜかXR250Rを買った。バイト代がなくなった。

でもレーサーにナンバーと補器類を付けただけの車両の持つパワフルさは新鮮だった。バイクには余計なものは付いていてはいけないのだと教えてもらった。林道でドキドキしながら飛ばした。雪山をバタバタ足着いて越えた。富士山に登った。獣道におじゃました。数え切れないほど転んだ。おかげで、修理/整備は自分でするようになった。

しかし、保険をいちど抜いて、ほかのバイクに移してしまったのが失敗だった。どうせまたすぐ戻すだろうと。でも、オンロードバイクに乗り替えたら面白くってそっちばかり乗るようになり、結局XRは手放してしまった。

だって、いつの間にかフロントブレーキを不安なくハードにかけられるようになっていたんだ! 車体の不安定さが気にならなくなったんだ! XRでノビータイヤをいっぱい減らした(涙)ぶんだけ、アスファルトが優しい友達になっていた。
でも今、歩いていて土を踏むと、リヤタイヤがドロを巻き上げる感触をふっと思い出す。そういうもんだよね!? (編集部・K)

 

兎にも角にも速かった! RGV250Γ(VJ21A)

写真は1996年式RGVΓ250SP

こっちもかなり後悔しているのが、RGV250Γ(VJ21A)1988年モデル。買った理由? だって、速かったし。当時はそれ以外の理由は何も必要なかった。

もう買おうとしても買えない2ストレプリカ。走っていれば羽根のように軽い車体に、トルクとパワーをともなったガツンとくる吹け上がり、ブレーキング時のエンジンがジャマしない感触……ああもうっ。
乗り物の面白さは、各輪接地面の荷重コントロールをどれだけ任意に操作できるか?で決定されると思っている。なら、「コレ以上はないだろ」ってくらいにぴったりはまったバイクだった。最高速以外は自分がいちばん速いんだという優越感があった。

結局、いろんなバイクに乗ってみたくって手放した。当時25歳のバカは2ストレプリカがなくなるって分からなかったのだ。売ってはいけないバイクだった。ああ2スト!「街中で3速に入らない」……なんて言葉も、もう通じなくなるんだろうね、寂しい。(編集部・K)

 

ヒデヨシに憧れて スズキGSX750S

スズキGSX750S

21歳の春に限定解除をして、すぐに妹の友人からゆずってもらったのが初代ナナハンカタナだった。

手に入れた理由は、「バリバリ伝説のヒデヨシばりに格好良く乗りたかったから」の一点につきる。1100のハンドルとスクリーンは最初から付いていたし、ビルトインウインカーにもなってたので迷わず15万円で購入。

手元に来てすぐの頃は近場には良く走りにいったけど、とにかく重かった。長距離を走行すると背中が痛くなるし、ツーリング先でも取り回しに苦労して、段々と乗る機会も減少。結局10カ月程度所有したがモチベーションが低下して、最後はタダ同然で違う友人の手に渡っていった。

割と綺麗だったから、大事に乗っていれば少しはプレミア付いたかな!? 惜しいことした。(モーターサイクリスト編集部・いく)

 

じつに楽しい乗り味だった スズキ・ウルフ125

スズキ・ウルフ125

編集部の先輩と違い、自身の車歴を振り返っても所有台数はギリギリ片手で足りない程度。そんな乏しい(?)歴史の中でも惜しいことしたと思うのは、大学時代(確か19歳の春~20歳の冬ごろまでだったかな?)に乗っていたウルフ125(※notウルフT125)。

積載性は皆無だったが車体は軽く小回りも利いたし、2ストらしい加速力は刺激的で乗っていて実に楽しかった。若気の至りとばかりに幹線道路でかっ飛ばしたこともあったし、箱根のワインディングですっ転んだり、チェーンがたるんで後輪をロックさせたり、プラグを被らせて数時間押し掛けした(そしてバイトに遅刻した)こともあった。

限定解除(※普通二輪の小型限定)をクリアして、上位機種に乗り換えるために手放したのだが、良くも悪くも(?)思い出深い1台だった。セカンドバイクとして残しておけばよかった……。(モーターサイクリストクラシック編集部・たかがき)

 

事故ったことを今でも悔やむ カワサキ・Z1000

カワサキ・Z1000

「売らなきゃ良かった…」ではないが、事故で廃車にしてしまったことを後悔しているのが、kawasakiが誇るストリートファイター、「Z1000(2017年式)」。

私としては初の単車ということ、また、母が昔2003年式のZ1000を走らせていたということで非常に思い入れのあるバイクであった。
しかし、自損事故で廃車同然にしてしまい泣く泣く手放すことに。
加速重視のギア比は乗り手のやる気を刺激し、マスの集中化が図られた車体はキビキビとクイックなハンドリングを実現していた。

それでいてゆるい速度で”流す”ことも容易で、まさになんでもこなす素晴らしいバイク。手放さなければ、エンジンが壊れるまで乗り続けていただろう。本当に私に合っていたバイクだった。(モーサイ編集部・さとう)

 

ヘルメットとバイクを交換!? ヤマハ・XJR400

ヤマハ・XJR400

18歳のときに中型二輪免許を取得したのだがお金がなかったため、バイク用品店の個人売買掲示板(や、15〜16年くらい前には各バイク用品店にコーナーがあったのよ!?)で見つけた4万円のXJR400を購入。
購入時点で走行距離4万3000kmを超えていて外装はボロだったが、機関は拍子抜けするほど絶好調! 足バイクとして大活躍したのである。

なにより感動したのは、街中を流していても感じられるハンドリングのよさ。「これがヤマハハンドリングかっ!」と気持ちが高揚したものだ。空冷のため、夏場は股間周辺が随分と熱せられた記憶があるが、それも今となってはいい思い出。
購入後1年くらい経ってセルモーターが壊れてしまい、しばらくは気合いの押しがけで乗っていたが、友人の持っていたAGVのフルフェイスヘルメットと物々交換することになり手元を離れていった。身長168cmの私にはベストフィットの1台だったので、安易に手放したことを随分と悔やんだものだ。

その後V-MAX、YZF1000サンダーエースとヤマハのバイクを乗り継いだが、そのきっかけがXJR400だったことは間違いないだろう。最近は街なかで見かけることも少なくなったけど、機会があればもう一度所有したいなぁ……。(モーサイ編集部・ひぐらし)

 

憧れのバイクをようやく購入したが…… ホンダ・NSR250R

欲しくてたまらなかったもののボンビーな大学時代は購入できなかったNSR250R。
24歳のころ、とにかくタマ数が豊富で投げ売り状態だった90年型のNSR250R(MC21)を確か50万円以下で購入した。大排気量モデルとは全く違う、2サイクルならではの二次曲線的加速力にもうメロメロ。

ただ、近所の悪ガキに盗まれ、なんとか取り戻し再生したものの心が折れて10万円そこそこで放出。現在の異常なくらいの高騰ぶりを見るにつれ後悔ばかりが膨らむが、これも運命か……。(モーターサイクリスト編集部・おがわ)

 

のんびりと林道を走るはずが…… ヤマハ・セロー225W

「ノンビリ走って、たまには林道でも行こうかな……」なんてNSRのゴタゴタで心が折れた反動で、牧歌的な世界に憧れ衝動買いしたセロー225W。

なのに直線番長の血が騒ぎだし、すぐにボアアップキットを投入。だが完成後、「必ずハイオクガソリンを使用すること」という注意書きを軽視してレギュラーを入れ続けていたら、あえなく絶不調に……。

現状渡しでオーケーという人にもらわれていったが、この件は本当にもったいないことをした。(モーターサイクリスト編集部・おがわ)

 

2ストの加速が忘れられず ホンダ・CRM250AR

NSR250Rで脳裏へ刻み込まれた痛快な吹け上がりが生む面白さ。そこへ2サイクルの明るい未来を感じさせる“AR燃焼(自己着火現象を制御して好燃費と低エミッションを実現)”を導入モデルが出たとあっては買うしかない。

新車購入してウキウキしていたら速攻でまた盗難……。今回はクレーン付きトラックを使ったプロの犯行らしく、完全にお手上げ。
街で同型車を見かけるたび、フレームナンバーを確認する日々が半年ほど続いた。(モーターサイクリスト編集部・おがわ)

 

教訓:バイクは買ったら手放すなっ!!

というわけで、編集部員の後悔の記録(?)をご覧いただいたわけだがいかがだっただろうか?
後悔するということは、そのバイクに何かしらの面白さを感じていたということ。様々な理由で車両を手放す場合もあるだろうが、もし手放さなくてすむのならば、できる限り手元に置いておくのがいいのかもしれない。
半面、乗らずに朽ち果てさせてしまうのならば、新たなオーナー氏の元で健やかに走り続けて欲しいと思うのもまた事実。
車両の出会いと別れは一度きりなのだから、できれば後悔しない別れをしたいものである。

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