北海道

北海道まで陸路で移動!! 実走2800kmの旅

ただ走ることに夢中になれる
森閑の大地、きた北海道を行く

北海道まで陸路を自走するのは、果たしてどれだけ辛いのか、あるいは辛くないのか?
道内をキャンプで巡りたいが少し不安だ─北海道を愛車で初めて走るなら当然抱く疑問だろう。
それを確認すべく東京から青森へ、そして函館から北へと向かった。旅の共はVストローム250だ!

 

予定のフェリーに乗り遅れた!

今回の旅の目的地は青森経由きた北海道とした。自走で青森までは730㎞。80㎞/hアベレージで走れば9時間ほどで着く。日中だけなら丸1日を要するが、しかし深夜0時に出発すれば、岩手県で朝になり、青森には9時に着ける。フェリーで仮眠を取って疲れを癒やし、函館を14時に走り出せば20時ごろには深川市付近に到着できる。つまり1日で約1200㎞走れるではないか。なんという効率のよさ、きっと満腹の達成感が得られるに違いない。

バイクは250㏄とはいえ、100㎞/h巡航が余裕でこなせるのだから、それ以上の排気量が果たして必要だろうか? すべてにおいて、微塵の無謀さもないはずだった。

ところが、誤算はすぐに露呈。まず途中から雨が降り出してペースが上げられない。そして眠気だ。雨の中でもボーッと意識が遠のき、焦ってPAに寄り、しかしまた眠くなって休憩。レインウエアが古くて股間から浸水も始まった。もう、テンションはマックスダウンである。

結局予定より遅れ、青森ICを抜けたのは10時半過ぎ。当初予定していたフェリーに間に合わず、次の出航を確認すると、え、3時間後……深夜に家を出たのが水の泡だ。
 

[左から]朝10時頃のフェリーに乗ろうというイメージで深夜12時に東京の自宅を出発/しかし深夜ゆえ、眠気と格闘、おまけに雨が降り始めた。なんとか青森ICを抜けたのは10時40分。青函フェリーの11時35分発便には間に合わず…

 

後悔甚(はなは)だしい青森への自走だったが、フェリーに乗り、すぐさま仮眠を取ってすっきりして甲板に出ると、雨雲の脇から強烈な夕日が差し込み、心の澱(おり)が一気に流れ出た。
久しぶりの北海道は、なんて素敵な出迎えをしてくれるのだろうか。明日は晴れ。早朝から走り出して挽回だ。

 

[左から]14時20分発の津軽海峡フェリーでは、まったく同じVストローム250と一緒に。青森で仕事に就いているが、休みを利用して実家の北海道に戻るという/フェリーで仮眠を取ると、雲の向こうから強烈な西日が差してきた。旅の成功を暗示するかのようで、俄然元気が盛り返してきた!


 

大沼

●朝5時に函館のホテルを出て北上。国道5号で大沼(小沼)をかすめようとすると、その美しさにふらふらと寄り道。そのおかげで、朝靄の向こうから日が昇る絶景と出会えた!


 

[左から」5時に函館を出て6時に大沼公園から高速に乗り、8時に有珠山SAに到着。札幌方面へは虻田洞爺湖ICから国道230号を使うと走行距離を約30km短縮できるが、今回はすべて高速を選択/道内の高速道路には給油所が4ヶ所。ガス欠に注意を


 

明日萌(あしもい)駅

●カメラマンと道北の沼田町・石狩沼田駅で合流。その近くにあった明日萌駅は、ドラマ「すずらん」のロケセットとして昭和初期の駅舎を再現した架空の駅だ


 

[左から]10時過ぎに札幌を通過、11時に深山JCTで深川留萌道に入った/11時15分に石狩沼田駅でカメラマンと合流。既に函館から420km、東京から1184kmを走行。実はここからが本当の旅なのである


 

幌加内(ほろかない)そば


 

●幌加内に入ると白い花が枯れ赤茶色になったそば畑が広がる。町内では9月から新そばがいただける。霧立亭は午後遅めでも開いており立ち寄りやすい

【DATA】幌加内町添牛内 TEL:0165-37-2233 営業時間:11:00~19:00 定休日:月 もり680円〜

 

●国道275号から寄り道。時期は9月上旬。すでに秋の気配が漂い、黄金色をした広大な畑が広がる。心が穏やかさを取り戻す景色だ


 

●国道40号と並行する275号は交通量が少なく非常に走りやすい。ただし写真の位置から宗谷岬までは、まだ250㎞も離れているのだ


 

朱鞠内(しゅまりない)湖畔キャンプ場

●複雑な湖岸が特徴的な日本最大の人造湖にあり、サイトの景観も抜群。朝靄に包まれる夜明けが特に美しい。レンタル品も充実、ログキャビンは1棟1泊7500円~

【DATA】幌加内町朱鞠内 TEL:0165-38-2101 営業日:5月下旬~10月下旬 料金:600円

 

●初日のキャンプだけに早めに受け付けを済ませ湖岸のサイトを確保


 

●まずはノド越しが好みのサッポロクラシック。北海道といえばジンギスカン。ラムだけでなく最近は豚もある。士別焼き鳥は最近話題の道北B級グルメ。エビは個人的な定番食材。口直しに最適だ


 

●1978年に幌加内の母子里地区で日本最寒気温–41.2度を記録したことを記念した施設。日本最寒地到達証明書が100円で購入できる


 

●幌加内から美深へ、原生林のなかを国道275号で北上。地上60mに架かるうるべし橋からの景色がすばらしい


 

歌登大規模林道

●美深からオホーツク側の枝幸へ、30㎞以上の未舗装路で抜ける歌登大規模林道。函岳へのアクセス路でもある


 

●しかし思った以上に路面が荒れておりロードバイクでの走行は厳しいと判断、今回はUターンすることに

 

→次ページ:走りたいだけ走り疲れたら寝る キャンプ旅は自由の象徴

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