ツーリング

スーパーカブC125で東京湾「無数の島」を走る!!

新しく登場したホンダスーパーカブC125、その魅力のひとつはぶらりと散歩するように、気ままに走る楽しさだ。そんなC125に乗って、とある暖かい日に出かけたのは東京・湾岸エリアに点在する島々を訪ねるショートトリップである。

report●廣瀬達也 photo●平島 格


 

進化する東京湾、そしてカブ

 

「キャー! かわいい。これなんてバイクですか?」そう声をかけられたのは夜もすっかり更けた頃に訪れた築地場外市場でのことだった。川崎から来たという仲良し女子たちは、ほろ酔い加減ながら、それでも目をランランと輝かせながら最新モデルのスーパーカブC125に近付いてきては興味津々に眺める。
改めて場所は築地である。毎日力を振り絞って働いているたくましい姿の先輩カブは、アチコチにイッパイあるにもかかわらず彼女たち、いやその声に気付いて、さらに数人の目もC125に釘付けとなっていた。

 

築地場外市場

●豊洲へ移転した"場内"に対し、現在も多くの店が営業する場外は誰もが買いつけや食事を楽しめる。とある店先で盛り上がっていた女の子たちにもカブは人気でした!

 

たしかに先輩たちに比べればそれは別物だった。キャストホイールにポップなカラーリング。せっかくだからウエアにも気を遣いたいと思わずにはいられない雰囲気なのである。そして特に驚かれたのが新たに採用されたスマートキーだった。「そうですか! やっぱり使いやすそうですね」と乗り手に目を合わせることなく、C125細部を嘗め回すように眺める人がいるほど。

走りも別物だった。先輩たちの多くは頑丈さをアピールするように、どちらかといえばソフトなフィーリングで安定した接地感で、多くの荷物を積載しても「大丈夫だよ」と言わんばかりであるのに対し、C125はひと言で表すならばスポーツバイクに乗っているような軽快感。ドカッと座るのでなく路面やコーナーの状況に合わせて積極的に体重移動したり……そう、ちょっと前傾ポジションで、特にコーナリングではやや前輪に荷重を掛けたほうがいいかも、なんて言いたくなる面白さがある。

 

相生橋   

●東京都中央区佃と東京都江東区越中島の晴海運河を渡る橋で、初めて架けられたのは1903年(明治36年)。現在のトラス橋となったのは1999年で上下合わせ7車線の道路として開通した。

 

そんな走りも軽やかなC125だけに、遠出したくなって向かった先は東京ベイエリア。まあ〝遠出〟といっても三浦半島の観音崎付近まで。カブの身軽さを生かし、気ままにストップ&ゴーを繰り返すブラブラ散歩気分である。

 

東京湾は意外と「島」だらけ

 

走っているうちに気付いたのは橋の多さ。例えば、編集部のある中央区八丁堀からご近所の佃島へ行くのにも、ルート次第ではいくつもの橋を渡ることになる。それも新旧さまざま。

そう思えば東京湾には橋で結ばれる〝島〟が多いことに気付いた。時々ブラリともんじゃを食べに行く月島だって、いつもにぎやかなお台場だって、飛行機を利用するときお世話になる羽田空港だって橋でつながる“島”であることに違いはない。

その歴史は江戸の繁栄とともに始まったといっても間違いではないらしい。遠浅だったという昔の東京湾の物流を整備しようとすれば、まずは浚渫(しゅんせつ:水底をさらって土砂などを取り除くこと)、その土を利用して〝島〟を作ることから始まったのだ。

 

"江戸湾"の島々

1590年に徳川家康が江戸城に来たころ、周辺は葦の生い茂る湿地帯だったといわれている。日比谷や八丁堀周辺も海、それ以外の場所も人の住めない状況だったらしい。そんな歴史が島々のできたキッカケとなる。

 

後には外国からの侵略を防ぐために、大砲を据える目的で作られた台場の島も多い。東京湾唯一の自然島である横須賀沖の猿島にも旧日本軍の遺跡が残されている。やがて高度成長期には急増するゴミを処分するためにも“島”は利用された。
中には戦時中の捕虜を収容するために使われ、戦後は戦地から引き上げてきた人の一時的な住居として利用され、そうした悲劇を繰り返されないようにと名づけられたという一説のある島もある。それが平和島だ。

 

猿島公園 

●東京湾最大の自然島で、旧海軍の要塞跡を見学可能。小さいながらもビーチがあり、海水浴や釣り、バーベキューも楽しめる。猿島航路の乗船券は1300円(往復)、9時30分~16時運行(冬期は、土日祝日のみ運航)。なおバイクの乗船は不可

 

そんな目線で東京湾の島を訪ね、歴史を垣間見ると実に興味深い話が多いことに気付かされる。そして東京ベイエリアは凄まじい勢いで進化を遂げた、いやいま現在も、例えば2020年東京オリンピックを目前に進化し続けているのだ。
それはまるでホンダのカブが登場した由来から、さまざまにスタイルや排気量などといったバリエーションを変化させながらも活躍と進化を続けているという、どこか共通の面白さを見付けては思わず興奮してしまうのだった。

ずっと庶民の足だったし、初めて乗ったバイクの多くもカブだった世代である。それが、カブに乗っていて「キャー」だなんて女の子に声をかけられる時代が来るなんて誰が予想しただろうか?
おしゃれになって、乗り味もスポーティになったC125は、どこか懐かしさは残しつつも、僕らが田舎道で練習したカブとは違う、近未来の乗り物のように感じられるのが、不思議にうれしくなる帰り道だった。

 

■Specifications 

●photo:山内潤也

 

【エンジン・性能】種類:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク:52.4×57.9㎜ 総排気量:124㎤ 圧縮比:9.3 最高出力:7.1kW<9.7ps>/7500rpm 最大トルク:10Nm<1.0㎏m>/5000rpm 燃料タンク容量:3.7ℓ
【寸法㎜・重量㎏】 全長:1915 全幅:720 全高:1000 ホイールベース:1245 シート高:780㎜ 車両重量:110㎏ キャスター/トレール:26°30’/71㎜ 【諸装置】変速機:4段リターン 変速比(1速~):2.500/1.550/1.150/0.923 減速比(1次/2次):3.363/2.571 タイヤサイズ:Ⓕ70/90-17 Ⓡ80/90-17
【テスト車両データ】試乗開始時のオドメーター:710㎞ 装着タイヤ:ⒻIRC NF63B YD ⓇIRC NR94
【カラー】ブルー
【価格】39万9600円 

 

CONTACT

問い合わせ先 ホンダ・お客様相談センター
電話番号 フリーダイヤル:0120-086819
URL www.honda.co.jp/

 

 

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