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新型は強気の”下剋上”バイク!? YZF-R25開発陣インタビュー(前編)

※写真はオプションパーツ装着車両

2014年のデビュー以来、若者を中心に人気を博している250㏄フルカウルスポーツ「YZF-R25」。今年のモデルチェンジでは外観を大きく変えたことが大きな話題ですが、その意図とはいったいどのようなものなのでしょうか? 開発陣にインタビューしてみました。

report●林 康平 photo●船生 光/ヤマハ

 

よりレーシーになったデザイン

今回インタビューに答えてくれたのは、ヤマハ発動機株式会社プランニングデザイン部プランニング1グループの木下保宏さん(左)、SP開発部SP設計グループの内田徹也さん(中央)、商品戦略部商品企画1グループの秋田峻佑さん(右)。(以下敬称略)

 

――まず基本的なところですが、YZF-R25(以下R25)がヤマハのラインアップにおいてどんなモデルなのか、改めて教えてください。

秋田:R25はグローバルモデルであり、日本などの先進国においてはエントリーモデルとしての役割を担う一方、ASEAN地域ではハイエンドモデルとしての役割を担っています。そういった基本的な考え方は新型でも変えていません。

2014年12月、当時のクラス最高レベルである36馬力を発揮する4ストローク水冷並列2気筒エンジンをダイヤモンド型フレームに搭載して登場したYZF-R25。同様の車体に320㏄のエンジンを搭載したYZF-R3ものちに発売されている。

 

ーー初心者にとってフレンドリーでありつつ高級感も併せ持つというのは難しい条件ですね。今回のモデルチェンジではその条件に対してどのようなアプローチをしたのですか?

木下:デザイン的には「プロボケイティブ・アティチュード(provocative atitude)」というのがコンセプトです。日本語で言うと「挑発する姿勢」とか「威嚇する態度」といったニュアンスですね。
比較的排気量の小さな250㏄のバイクであっても、より排気量の大きなスポーツバイクの後ろで縮こまっているのではなく「抜いたるぜ!」というぐらいの元気の良さがあるべき、という考え方です。
モデルチェンジ前の商品コンセプトは「毎日乗れるスーパーバイク」で、デザイン含めてストリート寄りでしたが、新型ではYZF-R1やR6といった「R」ファミリーで一貫した定義を反映して、サーキット寄りのものになっています。

YZF-Rシリーズ最新型3台揃い踏みカット(左からR25、R6、R1)。以前は「各モデル、どう差別化するか」ということを意識してデザインされていたそうだが、現在ではシリーズの統一感を重視するユーザーの声に応え、一貫した定義の下でデザインされている。

 

――そのデザインコンセプトが強く表現されている部分は?

木下:顔ですね。
まず、先代のモデルにはなかった「M字ダクト」。MotoGPマシンのYZR-M1にも設けられているこのダクトは、絶対に付けたいものでした。
それと、顔がない、目がないように見せる「ヒドゥンアイ」。リフレクター式のLEDでいかにそのデザインを実現するかには苦心しました。

新型R25のM字ダクトは単なるデザインではなく、走行風をラジエターに送り込む形状となっており、冷却性向上に寄与している。ディティールにしっかり機能を持たせることは、開発陣としてこだわったところだという。

 

“走り”を重視して刷新した装備

従来型と見比べたとき、走りにこだわる人であればすぐに気づくであろう変化が「倒立式フロントフォーク」の採用。最新の大排気量スポーツ車に採用されることの多い部品だけに、クラスを超えた存在感の演出に一役買っている。

 

――装備面はどんな狙いでどこを改良しているのですか?

秋田:今回の大きな変更点である倒立フォークは、スポーティ感・高級感・先進感をこのパーツに強く感じるASEANのお客様の要望に応えて採用したというところもありますが、日本の、例えば若いお客様で初めてバイクを購入するという方でも、乗ってみて「コーナリングが楽しいな」と感じていただけるように、走り自体もスポーティにするものです。

従来型ではハンドルクラウンの上にマウントされていたセパレートハンドルは、新型ではハンドルクラウンの下にマウント位置を変更。これもスポーティな走りを意識した変更だ。とはいえ、抑えめのシート高と相まってツーリング時の快適性も確保されている。

 

ーー倒立フォークを採用するにあたって難しかったことは?

内田:ただ倒立フォークをポン付けしただけでは前後の剛性バランスが悪くなってしまいます。
なので、解析と実走を繰り返し、結果として、ハンドルクラウンの肉抜きをするなどしてフロントの剛性を調整して、全体のバランスをとりました。
モデルチェンジ前のユーザーフレンドリーな部分は残しつつも、中高速域での安定感やブレーキング時の安定感はグッと上がっています。

メインパイプ35㎜径の鋼管製フレームは従来型から引き継ぐが、倒立式フロントフォークの採用に合わせてアクスルブラケットとアンダーブラケット、ハンドルクラウンを新設計。リヤサスペンションもセッティングが変更されている。

 

ーーアクティブな走りを楽しみたいライダーには朗報ですね! ほかにスポーツ性能を向上させる改良はありますか?

木下:タンクは今回、低く・広く作りました。
ライダーが伏せやすいようにして、バブル形状にしたスクリーンと合わせて風圧を受け流せるようにしたのがひとつ。
あと、コーナリングの時に膝がうまく引っかかるようになっているので、サーキットで走る時にも楽に扱えます。

フューエルタンクと樹脂タンクカバーを新設計したことにより、従来モデル比でタンクキャップ位置は20㎜、ハンドル位置は22㎜ダウンしている。タンク前部のスリットはR1・R6のタンクデザインに通じるもので、ここでもシリーズの統一感を主張。

☆インタビューはまだまだ続きます! 「なぜエンジンとフレームは従来のままなのか!?」など、核心に迫る後半もお楽しみに。


YAMAHA YZF-R25/ABS

ディープパープリッシュブルーメタリックC

マットブラック2

マットディープレッドメタリック3

■Specifications

 [ ]内はABS
【エンジン・性能】種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ ボア×ストローク:60.0×44.1㎜ 総排気量:249㎤ 最高出力:26kW<35ps>/12000rpm 最大トルク:23Nm<2.3㎏m>/10000rpm 燃料タンク容量:14ℓ 変速機:6段リターン 【寸法・重量】全長:2090 全幅:730 全高:1140 ホイールベース:1380 シート高:780(各㎜) 車両重量:167[170]㎏ タイヤサイズ:F110/70-17 R140/70-17 【カラー】つや消し黒、つや消し赤、青 【価格】59万9400円/64万2600円 【発売日】2019年3月28日

CONTACT

問い合わせ先 ヤマハ
電話番号 フリーダイヤル0120-090-819
URL www.yamaha-motor.co.jp/mc

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