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フルモデルチェンジを果たした ドゥカティ・ディアベルが国内登場!

2019年6月8日(土)、千葉県中央区にあるケーズハーバーにおいて、2018年のミラノショーで姿を現したドカティクルーザーモデル「ディアベル1260/1260S」の国内導入が正式に発表された。

 

●会場内に展示されたのは上級グレードとして今回新たに設定された「S」。併せてドゥカティアパレルも並べられていた。

 

冒頭で挨拶したドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長は、「パニガーレを駐車しておくとライダーからの質問攻めに遭うことが多いが、ディアベルで乗り付けると、圧倒的にライダー以外の一般の人からの注目度が高い。それくらい、ドゥカティの新しいアイコンとして大きな役割を担っているモデルなのです。ワインディングからクルージング、そして街乗りまでをカバーし、ネイキッドスポーツとスポーツクルーザーの中間に位置する希有なモデルですが、素晴らしい仕上がりです」と述べた。

 

 ●「ユーザーの年齢は幅広いですね。ただし、50代以上の方から聞かれるのは、ポジションがキツくないスポーツモデルが欲しい、という声です。そんな人にもピッタリなモデルだと思います」とマッツ社長。
「バイクは毎日乗っています。通勤にも使いますから。今はスクランブラーの800など複数台を所有して毎日乗り換えています」と自らバイク好きをアピールしていた。

 

動力性能とハンドリング、走行安定性が向上

第二世代へと進化した新しいディアベル1260および1260Sの特徴は、1262㏄ドゥカティ・テスタストレッタDVTデスモドロミック可変タイミングエンジンとそれをストレスメンバーに使用する鋼管トレリス・フレームが採用されたことで、よりスポーティな動力性能とハンドリング、そして走行安定性を手に入れたというものだ。
新エンジンとフレームの組み合わせにより、エンジン搭載位置を従来型比で40㎜後方へと移動でき、スイングアーム長も56㎜短縮。

同時に、サスペンション取り付け位置をスイングアーム上へ移動。ホイールベースは15㎜延長して1600㎜とされてはいるが、27°から26°へと立てられたキャスター角とも相まって、相対的に運動性能が向上しているそうだ。
また、新設計のリヤサスペンションをリンク式とすることでクルージング性能も高められているという。エンジン位置が後方へと移動したことで、従来型ではエンジン横に位置していたラジエターがエンジン前方へと搭載位置を変更でき、十分な冷却性能も確保できた。

さらに、肝心のDVTエンジンは先代11°DS比でピークパワー+7馬力、マックストルク+0.6㎏mという数値以上にパワフルだという。特に低回転域で最大値の80%以上を発生するトルク特性によって、扱いやすさと軽快さを手に入れたようだ。
すでに発売されているXディアベルと同型ではあるが、吸排気のセッティングなどが異なり、Xのフラットなフィーリングに対してスポーツ性が高められているという。

 

●先代は前方に搭載されたエンジンによって前輪荷重を高め、ドゥカティらしい高いスポーツ性を実現しようとした。今回の新型ではエンジンを後方に寄せることで前部に空間を作り、キャスターを立てることやラジエターの前方配置にも寄与している。
●ラジエターまわりのホース類の収納も新しく考えられ、スッキリしたレイアウトを見せるフロント部周辺。

 

ドゥカティ伝統のグレード「S」がついに追加

今回のフルモデルチェンジでは、ドゥカティの伝統的グレードであるSモデルが追加されたことも大きなトピックだ。
今まではカーボンなどベースモデルとはひと味違うグレードを用意してはいたが、Sは設定されなかった。
今回は前後オーリンズのフルアジャスタブルサスペンションや、フロントにブレンボ製M50ラジアルマウントモノブロックキャリパーとPR16/19ラジアルマスターシリンダーなどを採用した1260Sを設定して、もっと走りを楽しみたいユーザーが満足できる仕様としているのだ。

●1260Sのフロントフォークはオーリンズ製パイ48㎜。ブレーキローターは320㎜径のフローティングディスクをしっかり挟み込むブレンボも標準。

また、運動性能の向上にはピレリ製ディアブロロッソⅢの採用も寄与。特に新設計のリヤタイヤはサイズも240/45ZR17と見た目のインパクトが強い。
だが、それに見合うだけの性能も備えているのだ。MotoGPのようなレーシングプロファイルの採用や内部構造とコンパウンドの見直しで、+2.5%のバンク角確保と、ウエット性能向上を達成。
新世代ディアベルに相応しい足まわりとしているのも見逃せないポイントだ。

●ディアブロロッソIIの45°から52°へとバンク角を深めたロッソIIIを前後に採用する。ちなみにディアブロスーパーコルサは+3%の58°のバンクが可能。

 

白紙からのスタートだったディアベル

ここでディアベルというモデルの成り立ちについてふれてみよう。2011年に国内で発売を開始したこの新しいセグメントのクルーザーは、今までのドゥカティにはないレンジのモデルだった。ドゥカティのモデルはいずれも過去から進化を遂げてきたものであったのに対し、ディアベルは白紙からのスタートでもあったのだ。社内用語は「MegaMonster」。威風堂々としたモンスターを作りたいという気持ちが開発の源となったという。コンセプトの柱にあったのは「Blend」という考え方で、デザインそのものはミックスされて形作られていくということである。ミックスするデザインは3つ。その一番基礎になるものとして「Sport Naked」があった。

次にBlendの礎となるのがドゥカティでは外せない「Super Bike」、いわゆるスーパースポーツモデルである。

3つ目のデザインが「Cruiser」であった。このデザインはどこからか引っ張ってきたもので、ドゥカティオリジナルではないそうだ。

3つの特徴的なデザインを重ね合わせると、ディアベルのベースともなるスケッチが生まれたわけだ。

ドゥカティのモデルはどれも前下がりでスポーティ、かつ前に飛び出そうとする緊張感を持っている。
だが、ディアベルは同じように前に飛びだそうとしているが、前下がりではなく上方向へと向かうようなスタイル。これを表して「Sprinter」としているそうだ。

本国の開発陣が持つ、ディアベル開発時のインスピレーションも3つあるという。1)マッスルカー 2)コミックのスーパーヒーロー 3)ハイテク だ。2つ目のヒーローが誰なのかは秘密で、今もわかっていない。

そんな新しいディアベルは、大胆かつ力強く、流線形で洗練されたラインを持つデザインに仕上がっている。
その大きなポイントの1つにリヤまわりが挙げられる。シートフレームを新設計とし、ウインカーをビルトインタイプからフェンダー部へと移設するとともに、グラブバーを格納式にすることで、リヤまわりが異常とも言えるほど薄く仕上がった。
この部分は新型デザインを象徴する大きなポイントとも言えそうだ。

●リヤのサブフレーム全体も新設計の部分。シートを外すために差したキーの上に見えるのが格納式のグラブバー。
●写真のようにグラブバーを出した状態でも自然なフォルムが魅力のテール周辺デザイン。

 

フルモデルチェンジで変更しなかった唯一のものとは?

今回のフルモデルチェンジにあたって世界中でリサーチを行った結果、唯一変えなかったものがある。
それはライディングポジションだ。ハンドルとシート、そしてステップ位置だけは変えないでほしいという声が圧倒的に多かったそうで、それだけディアベルのポジションを形作っているトライアングルがスポーツライディングはもちろん、クルージングや街乗りにも最適なものであることがわかる。
長距離ツーリング時の快適性向上のため、シートは表皮の素材見直しはもちろん、スポンジまで見直したが、その分クッションは幅広く厚くなっている。
それでも、エンジン搭載位置の後方移動などによって燃料タンク後方およびサイドカバー部分を細くできたことでシート前方の幅も削ることができ、シート高は数値上では30㎜高くなってはいるが、ポジションは変わらず実際の足着き性も悪化していることはないそうだ。

●エンブレムが付いた専用シートを標準で装備するのは1260S。

●シート前方やサイドカバー部を細く削り取ることで足着き性は良好。

 

Specifications

ディアベル1260 Specifications

 []内は1260S
【エンジン・性能】種類:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ ボア×ストローク:106×71.5㎜ 総排気量:1262㎤ 最高出力:117kW〈159ps〉/9500rpm 最大トルク:129Nm〈13.1㎏m〉/7500rpm 燃料タンク容量:17ℓ 変速機:6段リターン 【寸法・重量】全長×全幅×全高:ー×ー×ー ホイールベース:1600 シート高:780(各㎜) 車両重量:244㎏ タイヤサイズ:○F120/70ZR17 ○R240/45ZR17 【カラー】灰、[黒×灰] 【価格】228万5000円[268万円]

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